日向「安価とコンマで依頼を解決する」ソニア「その3です!!」
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◆DWp3lSnh.v3L
[saga]
2023/10/09(月) 22:54:15.17 ID:hkA4lvXl0
茶柱「……そうですね、転子の主観ですが「日向さんの」人柄と行動理念は7割方分かったような気がします」
日向「へぇ……? それはどういう物か、聞かせてくれないか?」
俺がそう言うと茶柱は困ったような表情をしながら、呟くように言葉を言う。
茶柱「……お人好しで、頼み事をされたら断れなくて、女子のことをエッチな眼で見てるのかと思いきや、それにはちゃんとした理由があって……。友人や後輩とも気兼ねなく喧嘩も仲直りも出来る……。そんな人ですかね」
日向「喧嘩? ……もしかして田中とのじゃれ合いの事か? 自分で言うのもあれだけどあんなの喧嘩の内に入らないよ。ただのスキンシップみたいなもんさ」
茶柱「スキンシップ……?」
日向「友達とならあれぐらいのじゃれ合いは当然だろ? だから仲直りなんてする必要も無いさ」
茶柱「……なるほど」
と、茶柱は一旦納得したような顔で頷くが──
茶柱「……ですが、やはり「男死」の事は今一つ分かりませんでした……」
日向「…………」
茶柱「……もしやこれは転子の観察眼が──「そんなの、当り前だろ」──へ?」
俺は最初っから分りきっていた「答え」を茶柱に告げる。
日向「たった一日で異性の……。相手の人間の事なんて分かるもんか。今の地球の人口総数を知ってるか? 79億人近くいるんだぞ? その内の半分……約40億人がお前の言う「男死」なんだ。一人一人性格も違えば考え方も違う。趣味嗜好や信仰対象や行動理念だって違う」
茶柱「…………」
日向「『相手のことを理解しよう』って思いは確かに凄く大切な物だけど、だからって俺一人の、それもたった一日の行動を見ただけで男子の事何て分かる訳ないだろ? そんなの当然の事じゃないか」
茶柱は何かを考えるように暫く俯いて、そしてスッと顔を上げた。
茶柱「……そうですね、転子の考えが浅はかでした。修行は一日にしてならず!! ならば苦手の克服にはもっともっと時間をかけなくてはいけませんよね!!」
日向「ああ。……でもお前のその「苦手を克服したい」って思いがある限り、いつかきっと、少し位は「男子」って奴のことを理解して受け入れられる日が来るさ。きっとな」
茶柱「はい!!」
俺の方を見て、自信満々の笑みで頷く茶柱。……これにて、茶柱の「依頼」は終わった。……終わったのだが……。
〜〜〜後日・超高校級の相談窓口にて〜〜〜
ガララララッ!
最原「せ、先輩! その、茶柱さんを止めてください!!」
日向「……茶柱を?」
なんだなんだ、一体何があったって言うんだ──
茶柱「こんな所にいたんですね、最原さん! さぁ、今週は貴方の番です!! ミッチリキッチリ行動を観察させて貰いますからね!!」
最原「ちょっ、まっ、せ、せんぱぁああああああああい!!」ズルズル
日向「あー……。もしかして……?」
あとから聞いた話しなのだが、どうやら茶柱は「男死を理解するにはサンプリングが足りない」という結論に達したらしく、休みの日になるとクラスの男子の誰かと行動を(強引に)共にし始めたのだという。……79期生の皆には悪いことをしちまったかな? ま、茶柱が前より大人しくなっただけ良いか。
茶柱転子の依頼をクリアしました!! 「転子に助けを求める」の難易度が下がりました!!
知っての通り、転子は超高校級の合気道家です。護衛役は勿論、女子のことについても詳しいので、そっちの面でも頼る事があるでしょう。
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