日向「安価とコンマで依頼を解決する」ソニア「その3です!!」
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166: ◆DWp3lSnh.v3L[saga]
2023/10/08(日) 20:40:11.47 ID:IGttmG7C0


七海「ふぅ……。ここは静かだね」

日向「……ああ、そうだな」

皆と別れて七海と一緒にやって来たのは、神社の裏山の山道だった。なんでも、これからやる花火が綺麗に見える、秘蔵の絶景スポットがあるらしい。……本当に静かだ。あれだけ騒がしかった祭り囃子の音が、もうずっと遠くに聞こえる。皆ではしゃいだお祭りの喧噪も、今や何も聞えてこない。

……そんな中、七海と二人っきりで、整備された夜の山道を二人で歩いて行く。暫くそうやって歩いて行くと、木製のベンチが見えてきた。「あ、ここだよ。……座ろっか」と七海が言い、俺達はゆっくりとベンチに腰掛ける。


七海「……」

日向「……」

暫くの間、俺達の間に会話はなかった。……いや、違うな。俺が何を話したら良いのか分からなかったんだ。七海とはいつも俺の研究教室で二人っきりで遊ぶ仲なのに、場所や雰囲気が違うとこうも緊張する物なのかと改めて思わされる。


七海「……ねぇ、日向くん」

日向「な、何だ。七海」

七海「……日向くんはこの夏休み、楽しかった?」

そんな事を聞いてきた七海に対し、俺は「うーん」と頭を捻らせて考える。……ホント、今年の夏休みはなんと表現したら良いのやら……。


日向「まぁ、そうだな。少なくとも退屈はしなかったよ」

獄原と虫取りに行き、朝日奈とプールで勝負をした。澪田にフェスに連れていかれ、幼稚園で春川の手伝いをさせられた。終里と大食いバトルに挑戦し、葉隠の商売のサクラになった。七海とはK市に観光に行ったし、左右田、九頭龍、と一緒に弐大のトレーニングに付きあった。

最原と一緒に盗難下着100枚を女性に返却するアルバイトに付きあわされたし、キーボと一緒に歌のレッスンもした(結果は散々だったが)セレスの麻雀修行に付きあったし、遊園地ではソニアと田中の茶番に、終里と一緒に参可させられた。ソニアとプールで遊んで(胸を揉んでしまった)し、大和田・王馬・終里とバイクレース(ゲーム)で競争もした。

百田のリハビリに付き合い、花村の料理教室に参加した。王馬のせいで罪木・澪田と混浴風呂に入る羽目になったし、セレスと一緒に餃子店巡りもした。澪田と一緒に七海にダンスゲームを挑んでボコボコにされ、アンジーと澪田の宿題の手伝いもさせられた。キーボのメンテナンスの手伝い(雑用だったけど)もしたし、九頭龍組と十神財閥の会合の立会人にもなった。

辺古山に修行を付けて貰う事もしたし、最原・霧切の探偵タッグと一緒に脱出ゲームもやった。七海と行ったリラクゼーション施設では偶然最原と赤松と出会ったし、女子会で泣き出してしまった西園寺を慰めた。(またも)王馬のせいでR-18展開になる寸前だった最原と夜長を止め、狛枝・葉隠・茶柱と夏祭りの準備手伝いをした後、4人でテニスもやった。罪木とレジャーランドに遊びに行ったし、最後には絶望姉妹から下着写真の撮影を強要された。


……そして、ソニアと罪木に「告白」された。


二人の想いにどう答えるべきなのか。自分は彼女達の事をどう思っているのかまだ判断は付かないが、この夏一番の衝撃的かつ印象に残っている一幕と言えばこの二つだろう。(この二つの事だけは七海には言わなかったが)


七海「そっか。とても大変で……でも、それ以上に楽しい夏休みだったんだね」

日向「……ああ、そうだな。高校生活最後の夏休みとしちゃ上出来だったんじゃないか?」

「ふふふっ──」と七海が微笑む。……何故だろう。その姿がいつもよりも色っぽく見えて、俺は──


七海「──日向くん?」

日向「あっ、いや、その……!!」

俺は自然と、七海との距離を詰めていた。慌てて言い訳をしようとするが、七海は何がおかしかったのかクスクスと笑うと「コテン」と俺の肩にその頭を預けてくる。……ほのかに甘く、とても良い香りが俺の鼻腔をくすぐった。


日向「あ、あの……! な、七海!?」

七海「……ごめんね。少しの間だけ、こうしてても良いかな?」

上目遣いでそう言ってくる七海に、俺は「嫌」とは言えず、七海に肩を貸し続ける事にした。心臓が五月蠅いぐらいバクンバクンと跳ね上がっている。ああもうっ! 一体何だってんだたっく──


七海「……ねぇ。日向くん」

日向「……な、なんだ?」

俺がそう尋ねた時だった。ヒュルルルルルルルルルル〜! と遠くから花火が打ち上げられる音が聞こえ──




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