日向「安価とコンマで依頼を解決する」ソニア「その3です!!」
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100: ◆DWp3lSnh.v3L[saga]
2023/10/07(土) 16:32:36.95 ID:28WfEaRV0


日向「……ここは、どこだ?」

気がつくと、俺は見覚えの無い海辺の砂浜に立っていた。……とても綺麗な砂浜と海だ。海水浴場のようなそれとも違う、ジャバオック島のようなリゾート地でも無い。──とすると……。
クルリと後ろを振り返ってみる。そこにあったのはジャングルと呼んで差し支えないレベルの大きな森で、この場所が熱帯地方のどこかである事を理解させる。……俺は、一体いつの間にこんな所に……?

そんな疑問を抱いた時だった。後ろからドサッと誰かに勢いよく覆い被さられる。


アンジー「ようこそ! アンジーの島一日体験ツアーへー!!」

日向「…………は?」

夜長のその言葉を皮切りに、森の中から木製の太鼓やら笛やらを持った男女が演奏しながら現われて、俺の事を歓迎するかのように周りを囲んで踊り始める。……なんだ? 俺は一体どんな怪奇現象に巻き込まれたっていうんだ???


アンジー「今日はいーっぱい楽しんでいってね、創♪」

夜長が俺の頬にチュッ♪ とキスをして、その「アンジーの島一日体験ツアー」は幕を上げたのだった。──一方で俺は「ああ、これ夢だ」と頭の中で片を付けた。


〜〜〜〜〜〜〜〜


アンジー「取りあえず、腹ごしらえも兼ねてまずは食べ物からだよねー! アンジーの島にはお肉に野菜にフルーツに……一年中、食べるのに困らない楽園なんだよー!!」

如何にも「南国の小屋」という風な場所に案内された俺は、数人の美女を侍らせながら(正確には侍らせられながら)、出された鳥の丸焼きや、南国特有の珍しいフルーツをほおばっていた。……美味い。流石に花村のそれには及ばないが、どれもこれも一級品と言える品々ばかりだ。こんな物が毎日食べられるっていうなら確かにここは「楽園」の定義を一つ充たしているだろう。


〜〜〜〜〜〜〜〜


アンジー「次ぎに次ぎにー。アンジーの島はとーっても綺麗なんだよ!! 海岸にはゴミなんて一つも落ちてないし、海の中も綺麗で素敵なお魚がたっくさん泳いでるのだー!!」

俺は夜長と一緒に浜辺を散歩したり、シュノーケルを装着させられて海の中を泳いだりした。……確かに綺麗だ。今まで見てきたどんな海よりも水が透き通っていて、何十種類もの綺麗な色をした魚が沢山泳いでいる。夜長の言う通り、ゴミなんて一つも落ちていない。……こんな場所で一夏を過ごせるというのなら、そいつは間違いなく幸せ者だろう。


〜〜〜〜〜〜〜〜


アンジー「アンジーの島は美男美女しか生まれてこないんだよー!! それにほら! 創はやっぱり女の子達から大人気!! みんな創と「柔軟体操(意味深)」がしたいって言ってるよー!!

食事の時も思ったが、確かに見渡す限り「美女」「美少女」と呼べるような、可愛くて綺麗な女性しか見当たらない(全員褐色ではあったが)。そんな女の子達が自分と……その……素敵な事をしたいと言ってくれている。俺の中にあるありとあらゆる言葉の限りを尽くしてそれは断わったが、代わりに全員からギューッと抱きしめられたり、頬にキスされてしまった。……俺の中の貞操戒念が、グラグラと揺らいでいるのが分かった。


〜〜〜〜〜〜〜〜


そして夕方。俺と夜長は再び二人っきりで浜辺を歩いていた。


アンジー「どうだった創? アンジーの島は正に地上の楽園! 天国みたいな場所だったでしょー?」

日向「……ああ、そうだな」

それは素直にそう思う。この島は綺麗で、素晴らしくて、良い人がいっぱい居て……。だから夜長はこの島を誇りに思っていて、なんとかして大切な人達をここに移住させたいと思っている。


アンジー「でしょでしょー? だから創も卒業した後はここに移住しちゃいなよー。みんなでずっと一緒に幸せな──」

日向「夜長」

アンジー「?」

日向「↓3」

↓3までの意見を統合して、>>1が良い感じにまとめます。(移住を断わる系の台詞だとありがたいです)


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