【シャニマス×ダンガンロンパ】シャイニーダンガンロンパv3 空を知らぬヒナたちよ【安価進行】Part.2
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312: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2023/10/11(水) 21:06:20.11 ID:ykeZP2M20
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【中庭 裁きの祠】

裁きの祠では生徒会の人たちが一塊になる一方で、芹沢さんは熱心に例の書物を読み進めていた。
噴水の縁に腰掛けて、文字を目で追いながら首と指も動かしている。

にちか「芹沢さん、どう? 何かわかった……?」

あさひ「んー……面白い話はいっぱいあるっすけど今回の事件に関係あるかどうかはわかんないっす」

あさひ「自分が死んだことに気づかずに好敵手を求め続ける戦場の亡霊、罠で殺した狐が養子に取り憑いて家の人間を食い殺すお話……」

真乃「やっぱり、物騒なものが多いんだね……」

あさひ「……なにか気になるものがあったら、また言うっすよ」

(……しかし、本当にこの子は読めてるんだな)

(どういう教養なんだろ……)

芹沢さんとのやりとりを遠巻きにじっと見つめている生徒会。
私は近づいて幽谷さんに食ってかかった。

にちか「あの、学級裁判は公平な場所なので……くれぐれもよろしくお願いしますよ」

霧子「うん……もちろん……! みんなで真実を突き止めるために協力するよ……」

恋鐘「霧子……」

ガラス珠みたいな瞳が真っ直ぐにこちらを見つめる。
底知れぬものに接している感覚、自分の足元から何かが伝ってくるような嫌悪感だ。
でも、この裁判はそれを踏み越えねば真実に辿り着けない。
私は息をひとつ飲んでから、差し出された手のひらを手に取った。





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