【シャニマス×ダンガンロンパ】シャイニーダンガンロンパv3 空を知らぬヒナたちよ【安価進行】Part.2
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◆vqFdMa6h2.
[saga]
2023/09/23(土) 21:31:08.29 ID:+h3ktCbr0
円香「……え?」
私が四季報を見て言葉を失っていた時、急に背後で音がした。
ギィという音がしたかと思うと、後ろから風が背中を撫でた。
音のした方に目をやると、扉を手で押し開けたらしい樋口さんがそこに立っていた。
樋口さんは私の姿を見た瞬間に表情を曇らせて、図書室を後にしようとする。
にちか「ま、待ってください! 行かないで……私、別に樋口さんを敵視してませんので!」
ピタッと足を止めて、ゆっくりとコチラを見る。
樋口さんの口元は硬く結ばれたまま。私の言葉の意味を見定めようとしているのか、慎重な立ち回りをしている。
円香「私ほど怪しい人間もいないでしょ? そんな盲目的に信じようとされても困るし……すべきじゃないと思うけど」
にちか「そうじゃないです……私は、まだ樋口さんのことを信じることも信じないことも決められないってだけ。真実はまだ明らかになってないんで」
円香「……分かった」
にちか「あの、樋口さんはどうしてここに? というか……日中はずっと何してたんですか?」
円香「別に……ほとんど自分の部屋。外に出て騒がれるのも嫌だから……適当に本を読んで時間を過ごしてた」
円香「今は新しい本を取りにきたところ。本だけ取ったらすぐ帰るよ」
(……樋口さん、私たちに遠慮をしてるんだろうな)
そこで私はカマをかけてみることにした。
今はまだ、私がここにいる理由も、何を見たのかも彼女はまだ知らない。
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