8:名無しNIPPER[sage saga]
2023/09/07(木) 23:52:07.13 ID:/rP0od7IO
「助けようとしたんだが、手遅れだった!」
ハンスが妹の最期を語る。そんな、アナが。
「肌は凍り、髪は白くなっていた……!!」
「あ、ああ……ああっ……そんな! アナが」
アナが。私の妹が。私のたった1人の家族が。
「へへっ……馬鹿が! くたばれ雪の女王!」
「だめぇええええええええええっ!!!!」
アナは凶刃から私を守り氷の彫像と化した。
彼女は生きていた。最後の力を振り絞って。
私は救われた。アナの愛によって。ならば。
「愛は氷を溶かす……愛! そうよ!」
私の愛。真実の愛により全ての氷は溶ける。
「やっぱり、2人のほうが寒くないわ」
「ふふっ。そうね……ところでハンス王子」
「あ! ああ、いや! 全てこの私の計画通り、妹君も王国も救われてよかったよかった!」
「アナ、まだこんな彼と結婚したいの?」
「エルサ、私が間違ってた。ごめんなさい」
温かな気持ちが冷めていく。嘘つき王子め。
「よくも私の妹をっ!!」
両手に力を漲らせる。ハンスはしゃがんで。
「ひっ」
ぶりゅっ! っと。勢いよく、彼は脱糞した。
「フハッ!」
「ひぃっ!? お赦しを! 糞の女王様ぁ!!」
ぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅりゅぅ〜!
「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
「素敵な香り。チョコレートかな? ありのまま。生まれて初めて、愉悦に浸り、愛を知れて……よかったね、エルサ」
「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
愛は氷を溶かす。そしてフハッンスが漏らした糞もまた、ホカホカと氷を溶かせるのだ。
糞だるまつくろう。大きな愛しい糞だるま。
【アナと糞の女王】
FIN
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