日向「安価とコンマで依頼を解決する」七海「その2だって」
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934: ◆DWp3lSnh.v3L[saga]
2023/10/03(火) 22:22:17.59 ID:DH4hXlgR0

日向「……と、こんな具合で良いと思うんだが……どうだ?」

九頭龍「……」

十神「……」

俺は二人の話しを聞いて、自分の中で思った事をよーく考えてから口に出す。十神に関しては、財閥になる丈不利益が無いように。九頭龍組に関しては、その面子がキチンと保てるように。
二人が大切にしているであろう事をよく考え、推理し、議論が膠着する度に意見を出していく。──そして。


九頭龍「……ちっ、その条件だと財政面で俺らが不利だが……。まぁ、良い落とし所か」

十神「ほう? 随分と物わかりが良いな。「せめてもう少し俺達にな条件にならないか」と日向に泣きつくと思っていたのだが」

辺古山「ぼっちゃんを侮るなよ十神。……ぼっちゃんは既に組の現状は勿論、そちらの内情もキチンと頭に入っているし、それを元に言動を決められるお方だ。……それに日向の出した条件であれば、財政面は後からどうにでもなる」

十神「……ふん」

静かに、だが確かにバチバチと眼から火花が飛ぶその会合は、俺の出した折半案で何とか話しが纏まった。……た、ただ座って放していただけなのにメッチャ疲れた……!! ……こいつらよくこんな雰囲気の中で疲れも感情も見せないな。こんなに穏便に話が進んだのが奇跡のようだ。


九頭龍「あ? 奇跡? んなわけねーだろ」

日向「へ?」

辺古山「……日向。自分では気づいていないのかもしれないが、この会合がここまで穏便に済んだのはお前の存在があってこそだ。ぼっちゃんも私も、そして十神も、それは理解している」

俺のおかげ……? 世界を動かせる程の力を持った奴らの会合ってのは普通こう、穏便に進む物じゃないのか?


十神「……まぁ貴様が多少なりとも使えそうな奴だという事は頭の片隅に入れて置いてやる。「その時」が来たら精々俺の役に立つが良い。日向」

九頭龍「はっ! 日向の相談能力はまだまだこの程度じゃねぇぜ。精々礼金を用意して待ってな十神!!」

九頭龍、頼む。頼むからハードルを上げないでくれ……!! 今回は知っている面子だけあってまだマシだったが、もし本当に世界を動かす力をもった凄い人達の会合の立会人なんかやる事になっったら、俺は緊張と過呼吸で死んじまう……。


九頭龍・辺古山・十神との絆が深まりました!!


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