日向「安価とコンマで依頼を解決する」七海「その2だって」
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◆DWp3lSnh.v3L
[saga]
2023/10/02(月) 20:32:25.51 ID:9gtsfYIe0
日向「……って朝ぼやいたのは何かのフラグだったのかなぁ……」
セレス「? 何を訳の分からない事を言っているのです? ペンを動かしなさいペンを」
セレスにそう促され、俺は教科書と参考書を交互に見ながら、英語の宿題をコツコツと進めていく。ここは希望ヶ峰学園が保有する大図書館。何故夏休みにも関わらず、俺達が学校に来ているのかというと──
アンジー『創ー! 助けてよー!! 宿題が全然終わらないんだよー!! 神様は「自分の力でやりなさい」としか言ってくれないし、79期生のみんなは全員忙しくて手伝ってくれないし、夏休みはあと約1/3しかないし、これはもう世界滅亡級の大ピンチだよー!!』
という、夜長からのSOSコールが全ての始まりだった。……まぁこれも「依頼」の一つか。と受け取った俺は、一番やり残しがある英語の宿題と教科書を持って、約20日ぶりに希望ヶ峰学園に登校した。正門で待っていた夜長と無事合流し、図書館の方へと向かったのだが……
ソニア「あらまぁ! こんな所で奇遇ですね日向さん! 夜長さん! あなた達もここに隠されているという秘蔵の魔導書を探しに来たのですか!?(キラキラ)」
そう言って目を輝かせるとソニアと
セレス「そんな訳が無いでしょうに……。大方、宿題のやり残しを片付けようと推参したんじゃありません事?」
偶然にも本を読みに来ていた(恐らく麻雀の本だと思う)セレスとなんやかんやで合流し、夜長と俺の宿題を手伝って貰う事になったのだ。……正直、心強い助っ人だ。英語圏の言葉もバッチリ(というか当然)話せるソニアと、世界各地のギャンブル施設を回ったことがあるセレス。二人の協力があれば英語の宿題なんてパパッと終わらせられる!! ──そう考えていたのだが……。
セレス「だーかーら! なんでそこでそういう計算式になるんだよテメェは!! ついさっきも言っただろ!? 基本中の基本で躓かれてりゃあ先に進まないんだっつーの!!」
アンジー「? でもでもー、何で態々こういう証明式を書かなきゃいけないの? 「答えは合ってるはずだ」って神様も言ってるよー?」
ソニア「あ、あのですね夜長さん。先ほども言いましたが、数学という物は「答え」を導くにあたる「経過」を理解出来ているかどうかが重用でして……。闘牛も千里赤兎馬も千里なだけでは意味が無いのです」
ソニア、それを言うなら「牛も千里馬も千里」な? と俺がツッコむ暇も無く、セレスとソニアはアンジーに付きっきりで勉強を教えるハメになっている。何故か。アンジーのこの世の理解の仕方があまりに独特すぎて、普通の感性の持ち主では付いていけないのだ。おかげで俺は、一人で英語の宿題と格闘するハメになってしまっている……。いやでも二人がいてくれて本当に助かった。もし俺一人だったら夜長に勉強を教えるだけで丸一日終えていた所だったかもしれない。
ソニア「──あ! 日向さんも分からないところがあったらドンドン言って下さいね!! 「私が」手取り足取りお教えしますので!!」
ずっと放置されていた俺の事を心配したのか、ソニアがズズイッと椅子をこちらに寄せてくる。……位置取りが隣な時点で思ってたけどなんか距離、いつもよりも近くないか? その……腕と腕が危うくくっついちまいそうになるぐらい……その……
セレス「あらまぁ、大胆ですこと」
アンジー「むむぅ……。創を島に招待するときはソニアも一緒じゃないとダメかなぁ……?」
セレスと夜長がそう言ってからかってくるが、こちらとしては冗談ではない。なにせ、ソニアとはこの数ヶ月で本当に色々あったのだ。……いや本当に色々と。(主に俺が土下座しなくちゃいけない案件ばかりだったような気がするけど)「意識しないでいろ」って方が無理がある。
日向「い、今は大丈夫だから! 夜長の方を引き続き見てやってくれよ、な!!」
俺がそう言うと、ソニアは「むぅっ」とほっぺたを可愛らしく膨らませつつ、夜長が座っている席の方へと戻ってくれた。……ああくっそ! ソニアといいセレスといい夜長といい、こんなに可愛い女の子に囲まれて勉強なんてまともに手に付く訳無いだろクッソ!!
↓1 日向の宿題(英語)進行度(セレス+ソニアの補助補正+30女子達の(無自覚な)誘惑補正−10)
↓2 アンジーの宿題(全部)進行度(セレス+ソニアの補助補正+10)
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