日向「安価とコンマで依頼を解決する」七海「その2だって」
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869: ◆DWp3lSnh.v3L[saga]
2023/10/01(日) 21:58:34.53 ID:NRjwkcuO0


唐突だが、俺のクラスメイト。超高校級の軽音部、澪田唯吹の行動はいつも唐突である。(いや他のメンバーの行動が唐突じゃないかといえば首を横に振るしかないのだが)今日も朝っぱらから電話してきて


『おはようございまっす創ちゃん! いきなりなんすけど、打倒千秋ちゃんに向けてダンスゲームの練習がしたいので、2時間後に某ゲームセンターに集合してほしいっす!!』

とだけ告げて電話を切ってしまった。毎度毎度思うけどこっちの都合とか少しは考えてくれないかなぁ……? いや確かに今日も暇だったし別に良いんだけどさぁ……。あいつ、俺の事を「いつでも(←重用)自分と遊んでくれる都合の良い友達」かなにかと勘違いしてやしないだろうな?


〜〜〜〜


澪田「あ、来た来た! おーい創ちゃーん!!」

ただでさえゲーム機の音で五月蠅い店内に、澪田の元気(が良すぎる)声が響く。分かったから少しは落ち着いてくれ。こっちは急に呼び出されて簡単な装備(リックサック)ぐらいしか持って来てないんだぞ。


日向「で? これがお前が七海に勝ちたいっていうダンスゲームか?」

澪田「そう……。唯吹は思ったっす……。確かに千秋ちゃんはあらゆるゲームで無類の強さを誇る超高校級のゲーマー……。しかぁし! それなら唯吹の得意なジャンル=音楽を組み合わせたゲームなら! 千秋ちゃんに手加減して貰えれば一本ぐらいは取れるんじゃないかと!!」

日向「手加減前提かよ!? ……つーかお前、このダンスゲームをやった事はあるのか?」

澪田「ふっ……。無論、初めてっす」

日向「……どんなに手加減して貰っても勝てる気がしないんだが……」

というわけで俺と澪田は早速「BE○ANIシリーズ」最新のダンスゲーム『D○NCE aROUND』をプレイし始めた。

ゲームモードは2曲遊べる「LIGHT」(1曲目はLEVEL6まで)、LEVEL制限なしで2曲遊べて、2曲をクリアし合計得点が200点を超えるとEXTRAステージに進める「STANDARD」、6分間曲制限なしで遊べる「TRAINING」の3つのモードがあって、初心者はアバターの動きを真似するだけでも気軽にダンスを楽しむことができる。


澪田「よっ! ほっ!! ほらほら創ちゃん! もっとノリノリで行くっすよー!!」

澪田は器用に踊りながら俺をノセに行くが、俺はアバターのダンスを真似するだけで精一杯だった。基本の動きは単調なのだが、時折加わる奇怪な動きが、俺の頭と身体を鈍らせるのだ。……某有名動画サイトで見たことがあるが、こういうゲームで最高得点とか普通に取れる人ってホント凄いよなぁ。多分運動神経だけじゃなくて、センスって奴が普通の人よりも良いんだろう。

その後、澪田と何度も何度も勝負をし、勝ったり負けたりを繰り返して──そして、とうとうラスボスが降臨する時間になった。


七海「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……」

日向「……七海、お前何言ってるんだ?」

七海「澪田さんに「ラスボスっぽい演出で登場してくれると嬉しいっす!!」って連絡があったから、私なりに考えてみたんだ」

いやそれ単に効果音を自分で喋ってるだけじゃん……。どこの世界に覇気を自分で言うラスボスがいるんだよ……。


澪田「現われたっすね! 魔王千秋ちゃん(弱体モード)! 今日という今日こそ年貢の納め時っす! 唯吹と創ちゃんのタッグが千秋ちゃんを普通の美少女に戻してみせるっす!!」

七海「ふははははははー! やれるものならやってみろー!!」

どうにも締まらない七海の応答によって、いよいよダンスバトルがスタートした。


↓1日向 ゾロ目補正+20
↓2澪田 ゾロ目補正+20超高校級の軽音部+10
↓3七海(手加減状態) 超高校級のゲーマー補正+40


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