日向「安価とコンマで依頼を解決する」七海「その2だって」
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◆DWp3lSnh.v3L
[saga]
2023/10/01(日) 21:03:10.97 ID:NRjwkcuO0
日向「……ただの「人間」だと思う」
俺の口からは、自然とそんな言葉が出ていた。
舞園「ただの……「人間」ですか?」
予想外の答えだったのか、舞園は不思議そうに俺を見つめてきた。
日向「ああ。超高校級だろうがアイドルだろうが美人だろうが歌が上手かろうが……。お前はただの「人間」だ。ハナクソもハナミズもすればクソだってする。恋だってすれば嫉妬だってするし、綺麗な事をすれば汚いことをする事だってある。希望を持つ事だってあれば、絶望に押し潰されそうな時だってある」
舞園「…………」
日向「そんなただの人間の女の子が、誰よりも必死に努力してアイドルの皮をかぶってるだけさ。アイドル活動も、学校生活も、そして友達も。全部大切にしてる普通の人間の女の子にしか見えないな」
俺にもそんな女の子がいてくれて良かった。そんな男の子がいてくれてよかった。「あいつら」がいてくれてよかった。……ただの人間「日向創」でいられて本当によかった。
日向「だから、あまり自分の事を「特別視」するのは自重した方が良いと思う。お前はアイドル云々以前に、人間の女の子なんだから」
舞園「……でも」
日向「それに──!」
俺は未だに戸惑う彼女に「トドメ」を刺すため、とっておきの言霊を放つ。
日向「本気で「アイドルだけ」の自分でいたいなら、苗木はいらない。……お前にアイツが必要な時点で、もう答えなんて出てるだろ」
舞園「……!!」
舞園は驚いたように目を丸くすると、次の瞬間には「あははははははっ!」と大声で大笑いしだした。まるで思ってもみなかった「ツボ」を突かれて凄くくすぐったい様な……そんな笑い方だった。
……一頻り笑うと、舞園は今までのアイドルスマイルから「ただの人間の女の子」が見せるとびっきりの笑顔で、俺と向き合ってくれた。
舞園「そうですね! 私としたことが「アイドルである事」に拘るあまり、他の「大切な事」を見失っていたみたいです」
日向「……そうか」
……そりゃあそうもなるだろうよ。あんな激務を日々淡々とこなし続けていれば、いつかどこかで必ず「歪み」が出てくるもんだ。そうなる前に誰かに「相談」を……。ああ、そうか。やっぱり俺は──
舞園「……日向先輩」
日向「……なんだ?」
舞園「……私、日向先輩に相談に乗って貰って──いいえ。日向先輩が私の先輩で、本当に良かったです。──ありがとうございました!!」
その時、舞園が見せてきた俺に見せてくれた「笑顔」を。俺は一生、忘れることは無いだろう。──そう思った。
舞園さやか の 絆クエストをクリアしました!! 舞園さやかのパンツを手に入れました!!
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