日向「安価とコンマで依頼を解決する」七海「その2だって」
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◆DWp3lSnh.v3L
[saga]
2023/10/01(日) 16:24:29.06 ID:NRjwkcuO0
──希望ヶ峰学園裏門前──
マネージャー「それじゃあね、さやか。次の仕事は2日後で、内容は──」
舞園「大丈夫です。全部ちゃんと確認してありますから」
マネージャー「そう……。それと、見習いくん」
いきなり声を掛けられ、俺はビシイッ! と姿勢を正してマネージャーさんの方を見る。
マネージャー「……初めてにしては、中々良い仕事っぷりだったわよ。「本気で」マネージャー業に興味があるなら卒業後、うちの事務所に来なさい」
日向「え? あ、はい……。ありがとうございます」
何を褒められたのかも分からないまま、俺と舞園を残して、マネージャーは車に乗って去って行く。……暫しの間。奇妙な沈黙が俺達を包んでいた。
舞園「……改めて、日向先輩。本日は依頼を受けて下さり、本当にありがとうございました」
日向「あ、ああ……。それで、結局どういう意図があったんだ? 今回の依頼には」
舞園自身が行っていた「終わったら全部お話しします」という約束。それを果たそうとする前に、彼女はこんな事を聞いてきた。
舞園「勿論お話しさせて頂きます。──ですが、その前に。……日向先輩。今日の私の仕事を見て、どう感じましたか?」
……どうって言われてもなぁ……。俺は今日自分の中で沸き上がってきた想いを、少しずつ言葉にし始める。
日向「……とんでもない努力家で、どんなことにも一生懸命な……一生懸命すぎる女の子なんだなって思ったよ。見ているこっちが、かなり本気で心配しちゃうぐらいに」
日が出るより前に起きて、朝早くから生放送に出演して、それが終わったら某県某市まで車で移動。その最中も一瞬たりとも無駄にせずSNSの更新や勉強に時間を割いて、アニメの収録や夜のトーク番組にまで出演して、それが終わったら歌とダンスのレッスン……。それも、どんな時でも「アイドルである事」を捨てず、笑顔も絶やさずに。
……とてもではないが、俺には無理だ。こんなスケジュールを毎日こなしていたら、本気でどうにかなってしまうだろう。俺からの感想を聞いた舞園は、ふふっと笑って──
舞園「ええ、そうですよね。……私はこんな「裏」の部分。を、必要最低限の人にしか見せたくないんです。……例えそれが、苗木くんであっても」
日向「…………」
舞園「私、小さい頃からアイドルになるのが夢でした。煌びやかな芸能界という世界に入って、アイドルっていう皆に笑顔と勇気を与える職業に就くんだって。……小さな頃から歌もダンスも専門の学校に通ってたんですよ?」
俺は、何も言えなかった。ただただ舞園の言葉を──言いたいことが言い終わるまで、そこで待っていた。
舞園「実際に芸能界の事務所に入って、アイドルグループの下っ端になんとか就いて──そこで私は、現実って奴を知りました」
舞園「どんなに努力しても報われず、次から次へと去って行く同期達。お偉いさんのさじ加減で決められてしまう「今後」。パワハラやセクハラを受けた事だって、一度や二度じゃないんですよ」
舞園「……だから私、生き残るためにはどんな事でもやってきました。……先輩にだって言えないような……そんな汚い真似までしたことだってあるんです」
舞園「……そんな私を、誰にも知って欲しくない。一生秘密にしておきたい。……でも」
舞園はクルリとこちらを振り返り、今にも泣き出しそうな笑顔でこう言った。
舞園「誰かに……人生で一人ぐらいには、誰かに「本当の私」って奴を知っておいて欲しかったんです。煌びやかで笑顔を絶やさないアイドルなんかじゃない。泥臭くて、穢れまみれで、どうしようもなく汚い女である「もう一人の私」を」
日向「…………」
舞園「何も考えず、ただ純粋に「誰かを助けたい」という想いだけで私を助けてくれた先輩には「私」って奴を覚えていて欲しかったんですよ」
日向「…………」
舞園「……ねぇ先輩。貴方の眼には、私はどう映りましたか? 煌びやかで笑顔を絶やさない、素敵なアイドルですか? それともごく普通の、ただの女の子ですか? それとも──」
日向「↓3」
↓3までの意見を統合して、
>>1
が良い感じになるように纏めます。
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