日向「安価とコンマで依頼を解決する」七海「その2だって」
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◆DWp3lSnh.v3L
[saga]
2023/09/29(金) 21:34:15.35 ID:jCOCxUTa0
72かぁ……。ソニアのバストはもっと大きかったはずなんですgおっと誰か来たようだ。
その「事故」(あくまで事故だと主張させて貰う)は、南欧の雄大な川の流れを連想させる流れるプールや、地中海リゾート気分で楽しめる波のプールで一通り遊び終わった後に起こった。
日向「それじゃあそろそろ「アレ」いくかぁ!」
ソニア「はい! 私も楽しみでした!!」
アクア○ラダイス パティオが誇る、スリル満点のウォータースライダー。この施設の目玉と言っても過言ではないそのスライダーに乗るために、俺達は階段を上っていく。
日向(……スライダーの数は一つか。それじゃあ俺が先行して、後からソニアに──)
ソニア「……あのー、日向さん」
日向「ん? なんだ?」
ソニア「あの……。もし日向さんさえ良ければなんですが、一緒に滑りませんか?」
日向「え? いやでも、それって危険じゃないか?」
ソニア「日向さんが私をしっかり抱きしめてくれれば問題ありません! 男は度胸! 女は愛嬌!! オカマは最強です!! さぁ、日向さん! どうぞ!!」
半ばやけくそ気味にも見えるソニアが、先行してスライダーの入り口に座る。「どこで覚えたんだそんな言葉」とツッコむ余裕もなく、俺も「じゃ、じゃあ折角だし……」と、ソニアを後ろから抱きしめるような形で座った。……柔らかく、そして何より抱き心地が良い。一人の男として、そんなことを思わずにはいられなかった。
……なんだろう、ウォータースライダーでは良く見る光景なのにとんでもなく恥ずかしい行為をしているように思えてくる。ソニアのお腹に手を回しながら、俺は沸き上がる羞恥心と下心を抑えるのに必死だった。
ソニア「? 日向さん?」
日向「な、ななななんでもない! ……行くぞ!!」
ソニア「はい! どーんと来やがってください!!」
ソニアを抱きかかえ、俺達はウォータースライダーを滑っていく。……結構なスピードだ。やはり一人ずつ滑った方が良かったんじゃ──俺がそんなことを思った時、事件は起きた。
ソニア「わぷっ!」
日向「どわっ!!」
ウォータースライダーのゴールであるプールに、俺達は勢いよく叩き出される。……その衝撃が不味かった。
ソニア「ひ、日向さん。その……えっと……」
日向「…………あ」
一体何が起きたのか。一言で言うと、ソニアの腹を掴んでいたはずの俺の両手が、彼女の胸へと行っていた。丁度、背後から彼女の胸を揉んでいる形だ。──なんと良い揉み心地なのだろう。こんな幸福感を得られる物質が、果たしてこの世に在るのだろうか。
刹那の時間でそんなことを考えると、俺は大慌てでソニアの胸から手を放し、全力で頭を下げる。
日向「ほ、本当にすまない!! ワザとじゃないんだ! その、何を言っても言い訳にしかならないけど……」
ソニア「い、いえいえ! そもそも私が一緒に滑りませんかと提案したわけですし!! その……わ、私も嫌な感じはしませんでしたからって何を言ってるんでしょうねアハハハハハハ!!」
結局、その後の遊びも全てぎこちなくなってしまった。夏休みの楽しい思い出になる筈が、ソニアには本当に申し訳ないことをしたと、俺は心の中でずっと悔やんでいた。
年頃の女性(しかも王女)の胸を揉んだ。揉んでしまった……俺、社会的に抹殺されたりしないよな……?
ソニアとの絆が深まりました!!
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