日向「安価とコンマで依頼を解決する」七海「その2だって」
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◆DWp3lSnh.v3L
[saga]
2023/09/26(火) 22:53:01.97 ID:vgyi98Ic0
──雀荘──言わずとしれた「麻雀を打つ為の場所」だが、実際に来たのはこれが初めてだ。俺は少しばかり緊張しながら、約束していた三人がいた席に静かに座る。
セレス「──コホン。ようこそおいで下さいました、苗木くん、狛枝さん、日向くん。今宵は(今は昼である)この私、セレスティア・ルーデンベルグの鍛錬に付きあっていただけること、心から感謝いたしますわ」
苗木「アハハ……。ボクは兎も角、狛枝先輩と日向先輩はセレスさんと打つのは久しぶりでしたよね?」
日向「いや、俺はそもそも麻雀を打ったことすら無いな。ルールや役は知ってるけど」
狛枝「ボクはそうだね。なんでもボクは「幾ら何でもムラがありすぎる」からってセレスさんからギャンブルをする事自体を拒否されていたんだけど……。一体どういう風の吹き回しなのかな? 超高校級のギャンブラーである君が、何の賭けもなく「ただ麻雀をしましょう」だなんて……」
セレス「あら、賭けならありますわよ? 総合最下位の方には、雀荘の使用料を払っていただく予定ですので」
日向「……それだけか?」
セレス「……ええ、それだけです」
狛枝の言う違和感は、俺もセレスから連絡を受けた時に感じていた。彼女は「何かを賭ける」事で真価を発揮するタイプのギャンブラーだ。ただただ「遊ぶ」為だけにゲームをするような奴じゃなかった筈なのだが……。
セレスは「チラリ」と俺の方を一瞥すると「……目標が出来ましたの」と言った。
苗木「目標?」
セレス「ええ。……超高校級の才能すら越えた神域。それに至った男を倒すため、今後は鍛錬や努力は憚らないと」
狛枝「へぇ……?」
神域に至った男って……。前に裏世界のギャンブル大会でセレスを大苦戦させたあの男の事か。今度はそいつの本領である「麻雀」で勝ってみせる。その為にはどんな相手とも勝負すると。セレスはそう言っているのだ。
それは、ある種の憧れか。はたまた何十回も屈辱を味わった報復か。……心の内は読めないが、今のセレスは本気も本気。全力で俺達を潰そうとしてきている。鍛錬のために。
セレス「さて、それでは始めましょうか。……みなさん、お覚悟はよろしくて?」
↓1 高コンマほど健闘。99か00でセレスに勝利。
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