日向「安価とコンマで依頼を解決する」七海「その2だって」
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640: ◆DWp3lSnh.v3L[saga]
2023/09/25(月) 23:28:03.94 ID:4iMSsH/A0
日向「はぁっ……はあっ……はあっ……!!」

弐大が決めたゴールに辿り着いた順番は、左右田がダントツの1位。九頭龍は最初は砂に手間取っていたが、どうやら「コツ」を掴んだらしく、2位。俺はと言えば砂浜を走る感覚を掴むので精一杯で、目標タイムギリギリといった3位だった。


弐大「よし、では各自マッサージを行ない、その後30分休憩じゃあ!!」

弐大の宣言と共に、俺達は腰に巻いた荒縄を外し、自由の身になる。……さっきまでタイヤを引きずっていたからか、身体がもの凄く軽く感じた。今ならどこまでも走っていけそうだ。


左右田「ふぅ……ふぅ……」

九頭龍「左右田……テメェ一体何があった? 勉強はかなり出来る奴だって事は俺でも知ってたが、運動はそこまで得意じゃ無かった筈だろ。……この数ヶ月でテメェに何があったんだ?」

九頭龍が、数ヶ月前とは別人と言っても過言では無い体力を身につけた左右田に問いかけるが、左右田は答えない……。と、言うより返答に困っているようだった。


左右田「あー……なんていうか、その……」


暫く間を置いてから、左右田はこう答える。


左右田「──誓ったんだよ。心も身体も、絶対に前より強ぇ俺になってやるってな」




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