デジタルモンスター研究報告会 season2 後編
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◆VLsOpQtFCs
[saga]
2024/01/13(土) 18:29:11.16 ID:cK1MJX2zo
私が指示を出し終えたあたりで…
アイスデビモンは、フレイドラモンの方へ、何かを投げるように手を大きく振った。
しかし、何も投げ飛ばされていないようだが…?
「!?い、いってえ!」
フレイドラモンが距離を取り、右目を押さえた。
な、なんだ!?何をしたんだアイスデビモンは!?
フレイドラモンの右目側から、キンカクモンの回り込み…
電撃棍棒でフレイドラモンを殴りつけた。
「うああっ!」
次第に押され始めている…!
言い方は悪いが、フレイドラモンの格闘術はパワーとスピード、一撃必殺の火力に頼ったゴリ押し戦法だ。
スタミナが減り、その火力が落ちてきた今、不利になるのは自明の理だ。
「くそっ…!目が痛え!」
しかし、アイスデビモンはいったい何をした…?
「…まさか」
メガ、心当たりがあるのか!?
「AAAはさっき、アイスデビモンはセメントやガラスも操れると言っていた…!もしかしたら、今ケンが指示を出してフレイドラモンの耳を傾けさせている間にできた隙で、すごく細かいガラス片を生成して投げ飛ばしたのかも…!」
い、陰湿すぎる!
細かいガラス片を飛ばされて、目にちょっと当たったということか!?
想像するだけで嫌だ…!
これは、私のミスか…
私が指示を出して、フレイドラモンを注意を引いてしまったせいか…?
「だけど、何も指示を出さなければこのままジリ貧のまま押し切られるだけだ。たとえミスがあったとしても、僕たちはやれることを探してやるしかない。立ち止まるわけにも、じっくり時間をかけて吟味するわけにもいかない」
メガ…。
「そうだよ!何か策があるんでしょ!?」
クルエ…。
…そうだね。挽回しないと。
さあ、来い!
ティンクルスターモン!
私がそう指示を出すと、デジタルゲートが開き、ティンクルスターモンが飛び出してきた。
ティンクルスターモンは、アイスデビモンに向かって回転しながら突っ込む。
『む!?バカな、そいつはフーガモンが片付けたはず…もう復活したのか?それとも温存していた2体目がいたのか?』
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