デジタルモンスター研究報告会 season2 後編
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918: ◆VLsOpQtFCs[saga]
2023/12/31(日) 21:26:38.53 ID:7Sb/MM+So
な、なんて呼ぶ!?

私がそう言うと、カリアゲが口を開いた。
「フレイドラモンの影!シェイドラモンだ!」

わ、わかった。
あの形態はシェイドラモンだな!

『形態変化…だからどうした!』
「ウキー!」

再び、セピックモンの一体がシェイドラモンの背後からブーメランを投げた。

シェイドラモンは…
手から糸を出して、ブーメランを絡め取った。

『なに!?』
「ウキ!?」

二体目のセピックモンがブーメランを投げようとするが…
シェイドラモンは両手から糸を伸ばし、セピックモン二体を拘束した。

「う、ウキ!」
強力な粘着糸が、セピックモンの体を動きを鈍らせる。

シェイドラモンは、セピックモン達に小さな火を飛ばした。

すると、飛ばされた火は粘着糸に着火し、一瞬でセピックモン二体はごうごうと炎上した。
「ウッギャアアアアアアア!!!」
転げ回るセピックモン達。

どうやらシェイドラモンは、ワームモンの粘着糸と、サラマンダモンの燃料粘液の性質を併せ持った糸を操れるようだ。

『…形態が変わると、能力も変化するのか…』
AAAは、シェイドラモンを観察しているようだ。

残るセピックモンは一体。
「キ…キキー!」
セピックモンは背を向けて逃げようとした。

シェイドラモンはそれを追おうとする。

「後ろだ!シェイドラモン!」
リーダーの言葉を聞いて振り向いたシェイドラモン。

キンカクモンが、電撃バットが振りかざしていた。
シェイドラモンは、両腕でガードするが…
電撃バットは、防御態勢のシェイドラモンを弾き飛ばした。

空中で回転して着地するシェイドラモン。
キンカクモンの方を向き直る。

そして、キンカクモンに糸を伸ばそうとすると…
「後ろ!ブーメランだ!」
リーダーはシェイドラモンの背後から近づく危機を伝えた。

シェイドラモンは大きく横に飛び退く。

シェイドラモンの背後から飛んできたブーメランは、キンカクモンの目の前でぐるりと回り、セピックモンの手元へ戻った。


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