デジタルモンスター研究報告会 season2 後編
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800: ◆VLsOpQtFCs[saga]
2023/12/20(水) 09:15:19.24 ID:ZRae2xG0o
スポンサーさんから通信があった。

『諸君。今はあまり関係ない話だが…ローグ・ソフトウェアに連絡したところ、クラッカーデジモンの駆除に協力してくれるそうだ』

おお、なんと!?
で、ではそっちのセキュリティデジモンがここへ来てくれるんですか!?

『いや、ここには来ない。見守りマッシュモンとかいう詐偽は、学校だけでなく生徒の親達にも被害が拡大していたのを覚えているかね?』

あー、確かそうでしたね。
モリシェルモン乱入の有耶無耶で、そっちは放置して帰ってきちゃいましたけども。

『ローグ・ソフトウェアは、その親御さん達のとこにいるであろうクラッカーマッシュモンを駆除し、自分たちのところのセキュリティサービスの営業をかけるようだ』

それを聞いたカリアゲは前のめりになった。
「何だよそれ!?俺達が先に見つけた敵じゃねえか!横取りかよ!」

『君達が命がけで暴いた敵の手口だったが…。状況が状況なだけに、つい口を滑らせてしまった。すまないね』

「ずるいぞ畜生!」

いや…そうとも言えない。
一番大事なことは、セキュリティサービス同士での小競り合いに勝つことじゃない。
クラッカーデジモンの被害者が、一刻も早く被害から救われることだ。

今こうしてる間にも、生徒の親御さん達のパソコンやスマホから、クラッカーマッシュモンによって情報を抜き取られたりしているかもしれない。

それを…
『我々が行くまで待て』とは言えないよ。
ローグ・ソフトウェアがすぐ動いてクラッカーマッシュモン退治してくれるなら、それに越したことはない。

「おお、そりゃ…そっかぁ…。そうだな」

『…損な性格だね。だが、それが我々が君達を信頼している点でもある』

それはどうも。

『本当に今と関係ない話ですまないね!だが一応リアルタイムで伝えておくべきと思ったんだ』

…まあ、AAAがこちらへの攻撃に集中している間に、その手先を排除するのは悪くない判断です。


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