デジタルモンスター研究報告会 season2 後編
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◆VLsOpQtFCs
[saga]
2023/12/17(日) 20:25:36.91 ID:QUG87C/oO
ケンキモンは、巨大なボディで強力なパワーを発揮して戦っている。
その動力源は、ケンキモンのコクピットに搭乗している「本体」が体内で発電した電気と、ケンキモンの予備バッテリーに充電していた電気の二つだ。
現在のケンキモンは、それら二系統の電力を同時に使ってオーバーロードしているから、本来のDPを超えたパワーを出せる。
だけど、いずれ予備バッテリーの電力は尽き、パワーが半減してしまうだろう。
そうなる前に、ケンキモンは短期決戦で強力な敵を仕留めようとしている。
距離を取ったキンカクモンに詰め寄ろうとして、脚部のキャタピラー(無限軌道)をぶん回そうとするケンキモン。
その時。
『今だ…やれ!』
突如、ケンキモンの脚部のキャタピラーの履帯がバチンと切れた。
な…なんだと!?
プラチナスカモンに溶かされたとはいえ、破断するほどのダメージは負っていなかったはずだ!
どうして!
ケンキモンの足元には何かがいた。
それは…
3体の、蟹型デジモン…ガニモンだった。
くそっ、こいつらがハサミで履帯を切断したのか…!
だけど、ガニモンはこんなに細かい命令を聞いて実行できるデジモンじゃないはずだ…!
なぜこんなに命令に従うんだ。
それに、花粉は効いていないのか…!?
…いや、効いてる!
目からドバドバ涙を流していて、目が真っ赤に痛々しく充血している!
物凄く辛そうだ!
フローティア島では、ガニモンは花粉をくらったら視界が効かなくなって海へ逃げていったはずだ。
このガニモン達、おかしいぞ…
蛮族デジモン達ですら耐え難い目の激痛と痒さに襲われているのに、なぜこんなロボットのように忠実に命令をこなせるんだ!?
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