デジタルモンスター研究報告会 season2 後編
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◆VLsOpQtFCs
[saga]
2023/12/17(日) 20:13:10.19 ID:QUG87C/oO
「シャオオオォ!」
モリシェルモンは、キンカクモンに向かって水流とともに小さな貝殻の弾丸を発射した。
「チクショウガァ!」
仮面で素顔を覆い隠しているキンカクモンにも、花粉は効いているようだ。
だが、どうにかして金棒を振り、貝殻を打ち返そうとする。
貝殻に金棒がかすったようだ。
軌道を反らしはしたが、打ち返せてはいない。
貝殻の弾丸は、隣りにいたセピックモンの大きな仮面に当たった。
「ウキイィ!?」
貝殻はセピックモンの仮面に突き刺さり、びしびしとヒビを入れた。
凄まじい威力だ…!
キンカクモンとて、まともに食らったらただでは済まないだろう。
そこへ…
ケンキモンが突っ込んできた。
片方のキャタピラーがガタガタと不安定に揺れている。
プラチナスカモンの水銀ボディで若干溶かされたせいで、走行しづらくなっているらしい。
ケンキモンは、まだ花粉が効いているうちにキンカクモンを仕留める気だ!
右手の穴掘建柱ドリルを、キンカクモンに向かって突き出した!
キンカクモンはドリルを金棒でガードした。
「ヌウゥゥゥ!」
キンカクモンはケンキモンから距離を取る。
まだぶつかり合うのは不利だと悟ったようだ。
キンカクモンは仮面を外し、手で目を擦っている。
カリアゲがガタッと身を乗り出した。
「うおっ…美人さんだ…!敵じゃなけりゃあなぁ…!」
いや、おそらく蛮族デジモン達は、猿型デジモンがAAAからの影響を受けて人に似た姿に収斂進化したデジモンだ。
敵じゃなかったら人の姿に近付く機会すらなかったはずだ。
「おお、そっか…今はそんな解説してる場合じゃないと思うけどな!」
それはそう。
私の悪い癖だなぁ…
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