デジタルモンスター研究報告会 season2 後編
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670: ◆VLsOpQtFCs[saga]
2023/12/02(土) 16:10:24.48 ID:EBsv9197o


〜バイオシミュレーション研究所 メガ視点〜

つい先程、ケンからワームモンの訃報が伝えられた。
カリアゲを筆頭とした研究チームはみんな悲しんでいる。
僕も悲しい。

ケンは今、ブイモンとともに鉄道で帰路についているらしい。

デジクオリアの画面を見ると、ネット回線からチビマッシュモンと小型ボスマッシュモンが帰ってきた。
チビマッシュモンの数体は、モリシェルモンを誘き出すために犠牲になったようだ。

…おかえり、ボスマッシュモン。
君は無事だったようで嬉しい。

さて、クレカ事件のときは、ブイモンやパルモン、コマンドラモン達が不在のタイミングで、我々の研究所にクラッカーの差し金であるキャンドモン達が攻めてきたっけ。

あれはクラッカーによって、文書作成ソフトの脆弱性を突かれてマルウェアを送り込まれたせいで、デジモン伝送路を繋げられてしまったんだ。

今回は同じ過ちは繰り返さない。
脆弱性対策はしっかりやっている。
そして何より、ネット回線のトンネルをチビマッシュモンに見張らせている。

ネット回線を行き来しているデータの中に、悪質なマルウェアが存在している場合、どうやらデジモンはそれを肉眼で視認できるらしい。
デジモンは、人間が開発したセキュリティソフトのファイヤウォール以上の脅威検出能力と対処能力を持っている。

万が一、他のソフトの脆弱性を突かれたとしても…
そこにマルウェアが送り込まれてきたら、見張りマッシュモンがパクっと食べて対処してくれる。
だから今度は、同じ手は食わない。


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