デジタルモンスター研究報告会 season2 後編
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632: ◆VLsOpQtFCs[saga]
2023/11/25(土) 17:12:00.91 ID:9HMLjPYuO
サラマンダモンは、ワームモンとデジタマに覆いかぶさると…

「グ…ゴボ…クワァァ…!」
その体が、突如光を発した。

こ、これは一体…!

危篤状態のワームモンも、それに呼応するかのように体から光を発した。

ふたつの光は、ひとつに溶け合い…
割れたデジタマを覆い始めた。

やがて光が消えると…
そこには、一回り大きくなった白いデジタマがあった。

「…ワームモン…?」
ブイモンは、大きなデジタマにそっと手を触れる。

「…どうなったんだ?ワームモン?サラマンダモン…?おい…?」

ブイモンは混乱しているようだ。
何が起こったのか理解できていないのだろう。
私も分からない。

サラマンダモンとワームモンが、破壊されたデジタマと融合し、修復したのか…?

…これは、まさか…
ジョグレス進化か?
かつて瀕死のスターモンとウッドモン、たくさんのゴツモン達が、互いの命を補い合うために融合したのと同じように…。

ワームモンとサラマンダモンも。
死にゆく自らの肉体を構成するデータを使って…
これから生まれ育つはずだったデジタマに、再び命を与えた、ということなのだろうか…。

「…」
ブイモンは、涙を零しながら…
何も言わずに、大きなデジタマを優しく抱きしめた。

「グスッ…グスッ…」
教員さんが涙を流している。
ご、ごめんなさい教員さん。パソコンを荒らしてるモリシェルモンもどうにかしないといけないのに。

「グスッ…いえ、デジモンってプログラムかなんかだと思ってたのに…こんなに必死に生きて、戦ってたなんて…!グスッ…!」

…クラッカーマッシュモンのことは災難でしたね。
次は正規品のちゃんとした見張りマッシュモンを可愛がってあげてください。

「そうします…グスッ…」


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