デジタルモンスター研究報告会 season2 後編
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◆VLsOpQtFCs
[saga]
2023/11/25(土) 16:30:41.64 ID:9HMLjPYuO
デジタル空間内のモリシェルモンは、クラッカーマッシュモンが残した繭をバリバリと食べている。
「ムシャムシャ!ウオォ!ウシャオオォ!」
あの繭は、猛毒をもつ粘菌デジモンの集合体だ。
まともなデジモンは食べることなど不可能だ。
先程丸呑みにされてしまったマッシュモン達も体内に毒を持っており、野生環境下で彼らを襲うデジモンはほぼ居ない。
だが、モリシェルモンは違う。
デジタルワールドにいる野生のモリシェルモンは、カラツキヌメモンが外敵に襲われた時に発するフェロモンを嗅ぎ取り、その外敵を倒して食う習性を持つ。
だが、そうでない平時の場合は…
野生のマッシュモンを襲って食べているのである。
超強力な消化吸収能力をもつヌメモンを祖先にもつモリシェルモンは、祖先譲りの強力な消化吸収能力を受け継いでいる。
そのため、マッシュモン由来の毒物が効かない。
マッシュモンから進化した粘菌デジモンがもつ毒も同じ成分なので、効かないようだ。
そしてリアルワールドの動物達は基本的に、「自分だけが消化できる毒物を美味と感じる」ようになる傾向をもつ。
たとえば、アルコールはほとんどの動物にとって猛毒である。
犬や猫は、アルコールを多少舐めただけでも容易に致死量に達してしまうという。
だが、人間やハムスターは、その猛毒であるアルコールを分解する酵素を持つ。
ゆえに、酵母菌によって発酵しアルコールを含んだ食物を独占することができるのだ。
もちろんアルコールを接種しぎると人間の体にも害となる。ゆえにアルコールは人体にとっても軽微な毒素であることは間違いない。
接種しなくて済むならば、接種しないほうがいいのだ。
それでは人間は、軽毒であるアルコールを避けるだろうか?
…否。
むしろ人間は、人体にとっても多少有毒であるはずのアルコールを(個人差はあれど)大変好む。
自分からアルコール…酒類を生成し、それを販売し、積極的に飲むほどアルコールが大好きなのだ。
同様に、唐辛子に含まれるカプサイシンも多くの動物にとって有害な毒物だが、人間はそれを香辛料として栽培するほど好む。
人間だけではない。
昆虫の蚕は、アルカロイド系の毒素を含む桑の葉を積極的に好んで食べる。
リスやキツネは、イボテン酸という毒素を含むベニテングタケを積極的に好んで食べる。
このように、「自分達だけが消化できる毒」は、あらゆる動物にとって好物になるのだ。
モリシェルモンもまた、猛毒のマッシュモンを積極的に好んで食べる習性があるのだ。
我々人間がビールや香辛料を好むのと同じように。
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