デジタルモンスター研究報告会 season2 後編
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◆VLsOpQtFCs
[saga]
2023/11/20(月) 21:46:05.15 ID:q+yBML/gO
ボスマッシュモンは、クラッカーマッシュモンにしがみつく。
『な 何をする気だ』
『お前を 私に 吸収し 記憶を もらう』
『やめろ 私は消えるわけにはいかない 命をかけても 主の望みを叶えなくてはならない』
『なぜ それほどまでに 悪事に加担したがる』
ボスマッシュモンは、クラッカーマッシュモンを吸収しながらチャットで問いかける。
『何故とはなんだ ヒトは 我々の祖先に命の恵みとなる糧をくださった 神のごとき存在だ ヒトに恩返しをする それこそが 我々マッシュモンの使命ではないのか』
ボスマッシュモンははっとした。
『…人間は すきか』
クラッカーマッシュモンは答えた。
『当たり前だ 敬愛し 崇拝している』
…そうか。
そういうことだったのか。
デジモンはロボットでも奴隷でもヒーローでもない。
デジモンが人間に力を貸すときは、必ずデジモン側にその動機が存在している。
手を貸す動機がない場合、敵味方問わず襲いかかるファンビーモンや、働かないズバモンルドモンのようになるということだ。
そして、マッシュモン達の系統…
ボスマッシュモンやクラッカーマッシュモン、そしてスカモン達が持つ『人の命令に従う動機』は…
『崇拝』と『感謝』なんだ。
かつて我々のサーバーに住み着き、菌糸の城を建て、そこで我々のパソコンから齎された餌の恵み。
それを与えた我々を神と崇め、感謝をする気持ち。
我々の側も、クラッカー側も。
人間を『崇拝』していることが、人の命令に従う動機なんだ。
ボスマッシュモンは慈しむような表情をしながらチャットで語りかけた。
『身を委ねろ お前は 消えるわけではない 私とともに 記憶を維持し ひとつになって生きるのだ ヒトへ感謝し 恩返ししたいという気持ちは 私と 同じだ』
『…ああ、あああ』
『祈ろう ともに』
クラッカーマッシュモンは目を瞑った。
ボスマッシュモンへ吸収されていく…
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