デジタルモンスター研究報告会 season2 後編
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484: ◆VLsOpQtFCs[saga]
2023/10/29(日) 20:24:11.31 ID:jG8eKLMGO
『…我々出資者はね。無償でお金を配るおじさんじゃないんだ。出資した以上の利益を回収できる見込みがなければ、原理上出資ができない。それは分かるかね?』

「ま、まあ、分かるけどよ…」

『では君達の研究が今後事業として大きな利益を見込める可能性とは何か?それは君達のチームによるセキュリティ活動…では、ない。「セキュリティデジモンを開発すること」だ』

「…」

『ようやく今、コマンドラモンというマッシュモンに並ぶかそれ以上に強力な戦力を量産できる機会が整ったんだ。我々出資者としては、そのケンキモン君を前線に出し、デジタマを遺さずにロストしてしまう可能性は決して許容できない』

「…コマンドラモンがいなかったら…新しい敵との戦いで、敵わないかもしれねえぞ。全滅する前に退却はさせるけど…、クラッカーの被害にあった人を護れないかもしれねえだろ」

『そうだね』

「そうだねって…!」

『そのときは護れなくていい。そういうときもあるさ』

「それでいいのかよ…」

『いいとも!ケンキモンがコマンドラモンのデジタマを産めるようになるなら、たとえその一人を助けられなくても、のちのち数十、数百の人々を助けられるようになるだろう!ならば我々は後者をとるよ』

「…納得いかねえ…。また前みたいにクレカ会社とかが狙われたらどうすんだよ…」

『君達だけで抱え込まなくていい。ローグ・ソフトウェアだって君達のようにセキュリティデジモン開発をしているし、実績も出している。彼らが穴埋めをしてくれるだろう。…君達にくらべてか〜な〜り割高だがね』

あっちは割高なんだ…。

「…分かったよ。ケンキモンがデジタマ産むまで待てばいいんだろ。仕方ねえ…コマンドラモンの役割がなくても戦えるように、鍛錬あるのみだ!」

デジモン育成の方は任せたよ、カリアゲ。

「おうよ!」


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