955: ◆15vHdNAAAEr/[sage saga]
2023/11/11(土) 00:54:57.82 ID:KlTU4nzSo
雪菜「あのっ……私も……!」
シキ「雪菜……!」
朱「共犯志望ね。歓迎よ!」
雪菜「いやあの、言い方がちょっとアレですけど……」
朱「そうかしら」
シキ「弁解の余地は無いのです」
雪菜「でも、でも……私、ずっと後悔してるんです。あの時、遊園地でのこと……」
シキ「雪菜……」
雪菜「私は桜野さんに救われました。怖がりで泣き虫な私の初めての勇気は、桜野さんがいたからです。今の私があるのは桜野さんのおかげです」
雪菜「だからあの時、今度は私が桜野さんの力になろうって焦ってしまいました……」
雪菜「ずっと何かあるとは思っていました。それがどんなものだったとしても、受け止めるつもりでいました……」
雪菜「でも桜野さんの言葉を聞くたび、真っ暗で、ぜんぜん底が見えなくて……どうしようもないくらい怖くなっちゃって……」
シキ「うん……」
雪菜「今でも思うんです。あの時、桜野さんの背中を追いかけられていたら、何か変わったのかなって」
雪菜「私、もう後悔したくありません。桜野さんがいなくなるなんて嫌です。その想いは、初めて変身した時から変わりません」
雪菜「今度こそ追いかけて、追いついて、桜野さんの手を取ります。そしたらきっと怖いものなんてありません」
シキ「うん……!」
雪菜「だから私も……!」
朱「共犯ね!」
雪菜「あー……もうそれでいいです」
シキ「朱ぇ……」
雪菜「大丈夫! 報酬は山分けよ!」
雪菜「報酬ってなんなんです……」
朱「えーっと……何が欲しい?」
雪菜「なにって……あ、じゃあじゃあ私、桜野さんの笑顔が見たいです。本当の、心の底からの笑顔」
朱「あ、いいわね!」
シキ「シキも見たいのです!」
朱「あたしたちでめいっぱい笑わせちゃいましょ!」
シキ「うん!」
雪菜「はい!」ニコッ
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