929: ◆15vHdNAAAEr/[sage saga]
2023/11/04(土) 00:28:11.36 ID:rVbSwJEoo
透「……やく、そく?」
シキ「……桜野はシキの、いろんなお願いを聞いてくれたのです」
シキ「プリキュアになって戦うこと、透を助けること、シーズンランドを元通りにすること、他にもいろんなわがままを言ったのです。桜野はそれぜんぶ、嫌な顔ひとつしないで『まかせて』って言ってくれた」
シキ「そんな桜野が、シキにお願いした唯一のことなのです……!」
『あのねシキ、ひとつだけ約束してほしいことがあるの』
シキ「絶対に守ってほしい約束だって!」
『うちでのこと、絶対誰にも言わないでね』
シキ「言えなかった……! 言ったら桜野を裏切ることになるんじゃないかって……!」
透「で、でも! そんな領域とっくに超えてる! だったら……」
シキ「誰かに話して、それを桜野や叔母さんたちに気づかれたらどうなってたです!!?」
透「!」
シキ「ねえ透! 透ならどうしてた!? 桜野のこと知ったらなにしてた!? 何もしないでいられた!?」
透「そ、そんなこと……」
シキ「できるわけないのです! ほっとくなんてありえないのです! でもそれじゃ誰かが気づくに決まってるのです!!」
透「き、気づいたなら……!」
シキ「もしそうなったら桜野どうなると思う!?」
透「それは……」
シキ「叔母さんたちに殺されるか、ひとりで無茶な戦いをして死ぬか!! どっちにしても桜野はいなくなってた!!!」
透「っ!!!」
シキ「はぁっはぁっ……ひくっ、うぅ……!」
シキ「だからっ……だか、らっ……ずっと……話せなかったのです……!」ポロポロ
シキ「ごめん……ごめんなさいなのです……ごめんなさい……!」ボロボロ
透「……! で、でも、でもっ……!」
シア「透、シキを責めるのは筋違いですわよ」
透「分かってるけど!! でもっ、だったら……! どう、すればっ……私っ、どうすればいいのっ……!!」カタカタ
シア「……」ギュ
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