848: ◆15vHdNAAAEr/[sage saga]
2023/10/25(水) 22:54:49.84 ID:mTknkx8No
桜野「はぁ……」
桜野(あの後結局、中途半端に誤魔化してしまった。透ちゃんには悪いことしちゃったな)
桜野(それからも話すチャンスはあったのに、いまだ話せずじまいだ)
桜野(もう時間が無い。何はなくとも、例の件だけは早く話さなきゃいけない。それは分かってるんだけど……)
桜野(迷ってしまうのはやっぱり、いざって時にみんなを守れる自信がないからかな)
桜野(決めたはずなのに、話すって。わたし一人じゃ約束守れないのに……)
桜野(迷って、言葉が出なくて、時間ばっかり過ぎて、そして……)
透母「透ーお皿出してー」
透「うん」カチャカチャ
桜野(あっという間にお夕飯の時間に……!)
透母「あら朱ちゃん、お料理も上手なのねぇ。このお鍋は任せちゃっても大丈夫?」
朱「おまかせくださいお義母さま」キリッ
透母「ほんと透にも見習ってほしいわ。あの子ったらお父さんにそっくりだから、将来はお料理できる人見つけないと大変なのよね」
朱「おまかせくださいお義母さま」キリッ
透母「?」
桜野(どちらにしても透ちゃんのお母さんに聞かせるわけにはいかないな……)
雪菜「さ、サラダを盛りつけるくらいなら私にも……!」モサモサ
透「お客さんなんだから座ってていいのに」
雪菜「そういうわけにはいきません!」フンスッ
桜野「透ちゃん、わたしもなにか手伝う」
透「桜野も座ってていいんだよ?」
桜野「そういうわけにはいきません!」フンスッ
透「……じゃあお皿出すの手伝って」
桜野「まかせて」ニコッ
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