807: ◆15vHdNAAAEr/[sage saga]
2023/10/20(金) 00:59:29.83 ID:/eqOIwGXo
桜野「あ、そういえばお父さんは?」
雪菜「そうですね。お世話になりますし、いらっしゃるならご挨拶を……」
朱「お義父さまに挨拶!? それはちょっと心の準備が……」
透「お父さん、か……」
雪菜「……?」
透「お父さん……いないんだ……」
桜野「!」
朱「え……?」
透母「ちょっと透、それじゃお父さん死んじゃったみたいでしょ。たまたま居ないだけだから」
雪菜「な、なんだ……びっくりしました……」ホッ
透母「ごめんなさいね。いつもなら今日はお休みなんだけど偶然出張で。帰りは夜遅くに……ううん、朝になるかな」
朱「偶然……透ちゃんまさか……」
雪菜「どうしても今日がいいって言ってたのって……」
透「うん、お父さんいないから」
桜野「?? なんでお父さんいない日が良かったの?」
透「だってなんか……お父さん見せたくない」
桜野「え?」
朱「ああ、うん……ちょっとわかる……」
桜野「え??」
透「せめて友だちがお父さんと同じ屋根の下で寝ることだけは避けたい」
桜野「え???」
雪菜「ごめんねお父さん……気持ち分かっちゃう……」
桜野「お、お父さん嫌いなの……?」
透「嫌いとまでは言わないけど」
桜野「えぇぇ……ならなぜ……」
透母「年頃だし仕方ないのかもね」
桜野「そ、そういうものですか……」
透母「でも桜野ちゃんは嫌がらないのね。親子仲がいいのかしら?」
桜野「……!」
桜野「…………はい、とっても」ニコッ
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