592: ◆15vHdNAAAEr/[sage saga]
2023/09/23(土) 23:38:00.32 ID:kYD+fn0Io
桜野「無理にとは言わないけど、案外いけそうじゃない?」
雪菜「で、ですかね……」
朱「ふふふっ、せっかくだし初めての挑戦しちゃう?」
雪菜「やっぱりちょっと怖いですけど……」
透「今乗っておけば、次霰に誘われたとき一緒に乗れる」
雪菜「た、たしかに……!」
雪菜「そう……確かにそうだ……!」
雪菜「私がジェットコースターに乗れるようになれば、霰の誘いを断って申し訳ない気持ちでいっぱいになることも、残念そうな顔で列に並ぶ霰を見ることもなくなる……!」
雪菜「それに桜野さんが言った通り、ジェットコースターよりも変身して戦うときの方がずっと激しい……!」
雪菜「こういう言い方はどうかと思うけどMAXスピードは多分私の方が上……!」
雪菜「なんならいっそ変身して……!」
シキ「ぜってーダメなのです」
雪菜「いける……今の私なら……乗れるッ……!!!」
雪菜「見ていてね霰……! 私、ジェットコースター乗るからね……!」
霰(イマジナリー)「お姉がジェットコースターなんて、なんだか感慨深いなぁ」
雪菜「あ、霰!」
霰(イマジナリー)「大丈夫? 怖くない?」
雪菜「やっぱり少し怖いよ。でもがんばる!」
霰(イマジナリー)「うん。私もジェットコースターに乗るかっこいいお姉見たい。それ何より、私もお姉と一緒にジェットコースター乗りたいし」
雪菜「霰ぇ……!」
霰(イマジナリー)「次は私と乗ろうね? 約束だよ?」
雪菜「うんっ! 約束!」
霰(イマジナリー)「じゃあがんばってね、お姉」ニコッ
雪菜「ありがとう霰! お姉ちゃんがんばるからね!」グッ
透「なにあれ……」
朱「霰ちゃんと会話しているだと……!?」
桜野「イマジナリー霰ちゃん……」
朱「なにそれあたしもほしい」
透「姉妹特権」
朱「くっ、一人っ子のあたしにはどう足掻いても……! 待って、姉妹がいないなら今から作ればいいんじゃない?」
透「捕まるようなことしないでよ?」
桜野「ほどほどにしてくださいね?」
朱「あたしそんなに信用ない……?」
雪菜「さあみなさん、いざジェットコースターです! 行きますよ!」
透「あ、雪菜覚醒?」
桜野「元気になったねぇ」
朱「ほんとに大丈夫?」
雪菜「はい、もう大丈夫です。ちっとも怖くありません」
雪菜「だって私には……」
雪菜「霰がくれた勇気があるから」
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