516: ◆15vHdNAAAEr/[sage saga]
2023/09/15(金) 01:39:23.57 ID:9lzKrGuQo
桜野「でもそっかぁ……遊園地かぁ……」
雪菜「……」
桜野「うわさには聞いて……」
雪菜「桜野さん……」
桜野「なあに?」
雪菜「あの……」
桜野「うん……?」
雪菜「…………さっきの人たち、嘘ついてました」
桜野「うそ?」
雪菜「……私、聞いてたんです。掃除当番代わるって話。あの人たち試合が近いって言ってたのに、それは嘘で遊びに行こうとしてたんです……」
桜野「あー、そっか」
雪菜「そっか、って……いいんですか……!?」
桜野「なにが?」
雪菜「なにがじゃないです! だって掃除当番やらなきゃいけないんですよ!?」
桜野「それくらいで大げさだって。それに引き受けちゃったものはしょうがないし」
雪菜「でもあの人たち、嘘ついて桜野さんに押し付けたんですよ!?」
桜野「んー、でもまあめんどくさいし? 誰だってそういう時はあるよ」
雪菜「そんな……でもっ、そんなのひどいじゃないですか! 自分が遊びたいからなんて理由で……!」
桜野「別にいいんだよ」
雪菜「!」
桜野「理由なんか、なんでも」
雪菜「さ、桜野さ……」
桜野「……」
雪菜「ぁ……」
雪菜「………………」
雪菜「……私もお掃除手伝います」
桜野「いいっていいって。大丈夫だよ。わたしが引き受けちゃったんだし今日は1人じゃなさそ……」
雪菜「でもっ……!」
桜野「いいの、ほんとに。後輩に手伝わせたらそれこそだもん」
雪菜「で、でも……」
桜野「雪菜ちゃんが責任感じることないよ」
雪菜「う、ぅ……」
桜野「ありがとね、雪菜ちゃん」
雪菜「…………はい」
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