154: ◆15vHdNAAAEr/[sage saga]
2023/08/28(月) 23:03:08.51 ID:TduEVPbLo
桜野「はぁっ、はぁっ……!」
コスモス「信じてくれた?」
桜野「……なん、で……なんでよっ……!」
コスモス「なんで、かぁ……」
コスモス「んー……初めはね、退屈しのぎになればそれでいいかなって思ってたんだ。なんの期待もしてなかった」
コスモス「でも、それもきっと運命だった。だって桜野に会えたんだもん」
桜野「わた、し……?」
コスモス「誘いを断ってたらわたし、桜野に再会できずに死んじゃってたかもしれないからね」
コスモス「桜野と再会できたのは、ほんとのほんとに偶然だったんだよ。それに迷子のわたしを助けてくれた女の子が桜野だったのも偶然。そして桜野がプリキュアだったのも偶然」
コスモス「わたしたちね、こんなにたくさんの偶然が重なって再会できたんだよ? これってやっぱり運命だよね?」
桜野「っ……!」
コスモス「桜野、今なに考えてる? わたしのこと? わたしのことだよね? わたしのことで頭いっぱいだよね? そうだよね?」
コスモス「桜野がわたしのことだけ見てくれる。わたしのことだけ必死に考えてくれる。理由なんてそれで十分。そう思わない?」
コスモス「だからわたしはここにいるの。だから……ほら、いっしょに遊ぼ?」
桜野「あそ、ぶ……?」
コスモス「傷つけあうんだよ。わたしのものって証を刻み込んだり、痛みを共有したりするの」
桜野「そんな……!」
コスモス「約束したよね、また遊ぼって」
桜野「そんな……わたしはそんな……!」
コスモス「わたしは桜野といっしょがいいの。楽しいことも苦しいこともぜんぶいっしょがいい」
コスモス「桜野のこと、もっと知りたいの」
コスモス「だから教えて。桜野の痛いの、ぜんぶ」
桜野「……っ!」
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