232:名無しNIPPER[sage]
2023/11/20(月) 00:17:08.85 ID:yU/XJlrEo
〜数十分後〜
師匠「はぁ、はぁ……継承、完了だな」
男「……はぁ……はぁ……」
師匠「それさえあればいつだって大切な人を守れる……忘れるなよ」
男「は、はい……!ありがとうございます!」
師匠「もうお前に教えることはない」
男「……今でも思い出しますよ、ここに弟子入りした日のことを」
男「幼馴染のお兄さんが亡くなった日、お兄さんの代わりになるために何が出来るか……」
男「それを考えてたら、気がついたらここに居た」
男「お兄さんが門下生として通ってたこの道場に……」
師匠「あいつはお父さんの愛弟子だったからな」
男「そしてあなたの幼馴染みだった」
師匠「……あぁ」
男「愛弟子を失った矢先に、その愛弟子みたいになると言って聞かないクソガキ……」
男「今思えば師範に煙たがられるのも無理なかったですよね」
男「……けど、そんな師範と僕を取り持って今やこうやって稽古までつけてくれた」
男「全て……師匠のお陰です、本当にありがとうございました」
男「大切な人達の為にこの力を振るってみせます」
師匠「ふっ、口だけになるなよ」
男「……なりませんよ、こうやって当人の前で大見得を切って失敗したら格好悪いですから」
師匠「!」
男「ありがとうございました」
スタッスタッ
師匠「……待て!」
クルッ
男「?」
師匠「>>236」
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