『超高校級の』日向「安価とコンマで依頼を解決する」『相談窓口』
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953: ◆DWp3lSnh.v3L[saga]
2023/09/04(月) 23:52:22.52 ID:FIuCsTiD0
嘘だぁあああああああああああああああああああああ!!!(間違って書いてた(しかも終わりかけてた)文章を全部消したアポ)


勝利数4の上00があるのでボーナス付き。


それは、正しく大激闘と言うに相応しい勝負だった。

セレス「ヒット!」

???「スタンド」

互いに一歩も譲らない、灼熱と灼熱のぶつかり合い。それは観客は勿論、MCや主催者、他の参加者達まで見る物全てを魅了する名勝負となった。

セレス「……スプリット!」

???「イーブンマネー」

俺の眼に見えた幻影で例えるならば、日本刀一本でセレスに斬りかかる男に、セレスが持ち前の西洋剣と小型銃でなんとか対応しているといった感じだ。
……勝ち星から言えば、勝負は互角に見えても、セレスの方が押されている……ように俺は見えた。……一体何なんだ、あの謎の男は。幾重もの修羅場をスルスルと、まるで何でもないように潜り抜けてきたような……そんな圧倒的天才の覇気が見える。

セレス「はぁっ……はあっ……!!」

???「ククク……そろそろお疲れかい、お嬢ちゃん」

お互いに勝ち星も負け星も3つずつで迎えた第7試合。セレスは明らかに疲労していた。凄まじい勢いで精神力を消費したのだろう。いつもの余裕ぶった表情は、試合開始前にあった激情は、もう無い。そこにいたのは戦いに疲れ果てた、一人の少女の姿だった。

セレス「……誰が……! ディーラー!! 次のカードを寄越しなさい!!」

ディーラーが無言で、セレスと男にカードを配る。セレスの手札はJとQ考え得る中では次点で最高の手札だ。一方で、男の方は9と10。3以上のカードを引けばバーストしてしまうが、ヒットしないと逆にセレスに負けてしまうという、最悪の手札だった。……だが。

???「ククク……狂気の沙汰ほど面白い。ディーラー「ダブルダウン」だ」

その宣言に、会場がざわめきに包まれた。確かにこのままでは負けてしまうので当然の宣言ではあるのだが、男がここから勝つには1か2のカードを引くしか無い。

「ククク……9、10、2のBJだな」

──しかして、男は確立の神という奴をあざ笑うかのように最高のカードを引き当てた。「う……あ……」と、セレスから嗚咽が漏れる。覇気のあった顔が、ドンドンと色白くなっていくのを見て……。


日向「諦めるな! セレス!!」


俺は自分でも無意識にセレスの事を大声で応援していた。

セレス「ひ……IZURUくん……?」

日向「例えどれだけ追い込まれた状況だろうが、例え1%しか可能性が無かろうが、勝てる可能性があるなら、勝つ可能性がそれしかないなら、そこに飛び込むのがお前だろ!! 確立はたった4/47だ! けど! その奇跡的な確立を巻き起こして勝利してこそのお前だろう!!」

予備学科として過ごしてきた日々がある俺だからこそ、その言葉に熱を込められた。超高校級の才能を持っている奴が、その分野では誰にも負けて欲しくなかった。例え相手が、魔神やら鬼やら悪魔やらと比喩される怪物相手でもだ。

日向「引け! セレス!!」

セレスは驚いたような表情で俺の事を見てきたが暫くして「うふふふふ……」と笑い出した。

セレス「……まさか人の悩みを聞く事に特化した才能があるだけの方に、この私がここまで勇気づけられるとは思いませんでしたわ……! ディーラー!!」

セレスは覇気の戻った声で、力強く宣言する。

セレス「「ダブルダウン」を宣言します。カードをお渡し下さい」

???「ククク……正気かい、お嬢ちゃん」

ここからセレスが勝つにはAを引くしかない。だが、俺は心配など欠片もしていなかった。

セレス「あら、貴方の口癖ではありませんの」

セレスティア・ルーデンベルグという女の子は、ギャンブルにおいてここぞという場面で確実に──

セレス「「狂気の沙汰ほど面白い」……そうでしょう? ……J、Q、AのBJ……私の勝ちですわね」

???「ああ……良い勝負だった。満足だ」

勝利のピースを引き当てることが出来る女の子だからだ。


今日の更新はここまで。これもう決勝戦で良くないですかね?


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