『超高校級の』日向「安価とコンマで依頼を解決する」『相談窓口』
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925: ◆DWp3lSnh.v3L[saga]
2023/09/04(月) 21:32:59.96 ID:FIuCsTiD0
20 めっちゃ運良くここまで勝ち上がって来れただけの雑魚

その会場は、一言で言えば「異常な空気」に包まれていた。高揚感に緊張感。絶望に希望。不安に自信。相反する熱気と寒気が両立し、それでも一定量のエネルギーが常にそこに漂っているような……そんな感じだ。

MC「では本日最後の一組をご紹介しましょう! 現役の高校生にして、世界トップクラスの実力を誇る超高校級のギャンブラー! 「セレスティア・ルーデンベルグ選手!!」

MCに呼ばれて大きな舞台上に立ったセレスが、観客達(恐らく一人一人がとんでもないセレブ)に向かってペコリと頭を下げる。

MC「そしてその相方! ここまでの経歴一切不明!! 超高校級の??? コードネーム「IZURU」選手!!」

日向「ど、どうも……」

今更だが、俺は身バレが嫌で経歴も名前も一切不明の一選手として登録していた。コードネームに「IZURU」という名前を使ったのは……何というかこう、運命的な何かを感じてだ。

MC「それでは早速それぞれのテーブルで本戦第一回戦を開始していただきましょう!!」

MCのかけ声と共に、俺達は各ペア事の席に案内される。俺達の初戦の対戦相手は、予選から勝ち上がってきたという、とても金持ちには見えない(寧ろ負債者に見える)おっさん二人組だった。

おっさんA「ククク……一回戦が高校生ペアのガキ共とはな……。こりゃあ楽勝だぜ」

セレス「あら、奇遇ですわね。私もただ「運が良かっただけ」のペアと当たれるなんて幸運だと考えていましたの」

おっさんAのこちらを舐め腐ったような発言に俺が何か言ってやろうとするより前に、セレスが言葉で倍返しする。そして、俺の方を見てこう言った。

セレス「ひな……IZURUさん。この方達は任せました。一回戦ぐらいは私を休ませてくださいな」

日向「は、はぁ!?」

セレス「この程度の方々でしたら何て事はありません。なに、合計7回中4回以上勝てば良いだけの話ですわ。私はこの試合には「出場しません」」

こいつ……まさか俺一人でこの二人の相手をしろって言うのか!? BJの経験なんて「ちょっと触ったことがある」程度の初心者の俺に!?

おっさんB「ああ゛!? 舐めてんじゃねぇぞこのクソガキが!!」

ドン! とおっさんBが強くテーブルを叩く。俺はそれに内心ドキリとするが、セレスはますますツマラナさそうな顔で。「日向くん、任せましたわよ」と言うだけだった。

MC「それでは全世界地下賭博大会……決勝トーナメント本戦第一回戦、開始ー!!」

MCのかけ声と共に、ディーラーがカードを配る。俺はヤケクソ気味に配られたカードを手にとったのだった。

↓7まで20以上で勝利。それ以下で敗北。勝利回数が4回以上で勝利(今回のコンマ判定は連投有り)


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