『超高校級の』日向「安価とコンマで依頼を解決する」『相談窓口』
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804: ◆DWp3lSnh.v3L[saga]
2023/08/31(木) 21:00:42.29 ID:ypTkmbvD0
2スレ消費=二時間消費。

結局、戦刃が彼女の愛銃や愛刀の整備を完璧に終えたのは、部屋がピカピカになってから二時間後の事だった。
俺はと言えば何を手伝える訳でもなく、彼女が銃を整備するところを見ていただけだ。……何の役にも立てない事を恨めしいとは思わない。これは、彼女が彼女の手で為し遂げなければいけない事だ。自分の才能に関わる、とても重要な事だと、そう思ったからだ。

戦刃「……よし、これで終り……」

最後の銃……如何にもゴツい拳銃を磨き上げながら、彼女は言った。俺は「そうか」と軽く返事をしただけだった。

戦刃「……あの」

日向「なんだよ」

戦刃「ごめんね、こんな時間までつき合わせちゃって……」

しょぼくれた様に彼女が謝罪するが、それをされる謂われは無い。そもそも俺は重火器の整備に関しては何も手伝っていないのだから。

日向「別に良いって。超高校級の軍人が、自分の才能をちゃんと活かそうとしている所を見られた。それだけで俺には十分価値があるさ」

「そうなの?」と戦刃が問う。「ああ」と俺は頷いた。……まだ希望ヶ峰学園の予備学科に通っていた日々の頃。超高校級の相談窓口としての才能を認められ。希望ヶ峰学園の本家に転入したての頃を思い出す。
あの頃の俺の習慣と言えば、超高校級の才能を持つ皆に何らかしらの授業を受けさせて貰う事、だった。(とはいえ、77期生のみんなだけだが)

七海のゲームと向き合う真摯と楽しさも。左右田の胸に秘めた希望と夢も。十神の確固たる「自分」を持ちながらもそれを覆い隠して仮面を被る生き方を。俺は皆の活躍を見て教えて貰った。
今回だってそうだ。戦刃の自分の才能と向き合う責任と義務を、俺は彼女の真摯な姿から学び取った。

日向「だから、苦手な事が多少合ったぐらいで気にするなよ。得意な事も、苦手な事も、誰にだってあるもんなんだから……。ああでも、幾ら大好きな妹とはいえ、江ノ島の言う事を真に受けるのは止めた方が良いぞ? あいつ、お前やみんなを使って自分の為に遊びまくってるような奴だし」

俺の警告に、戦刃は「うん。分ってる……でも、それでも良いんだ」と頷きながら言った。結局、戦刃にとって一番大事な事は「盾子ちゃん(大好きな妹)」なんだろう。……苗木が唯一迫れる存在になり得るぐらいか?

戦刃「……兎に角、これで私からの相談はお終い。……ありがとう日向くん。最後の最後までつき合ってくれて」

日向「なに、それが俺の才能……いや、好きな事だからな」

礼を言う戦刃にそう返して、俺は超高校級の軍人の研究教室を後にした。


Questクリア! 戦刃との絆が深まりました! コマンドで「戦刃に助けを求める」が出来る様になりました。

知っての通り、彼女は超高校級の軍人なので、もしも危険な場所に赴かなければならなくなった時や、仲間のピンチなどに協力を求めればこれ以上ない味方となってくれるでしょう。
ただし、彼女は超高校級の残念でもあるので、才能に関わりのない事には常に−補正が付きます。


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