『超高校級の』日向「安価とコンマで依頼を解決する」『相談窓口』
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500: ◆DWp3lSnh.v3L[saga]
2023/08/20(日) 21:29:52.14 ID:heH2O5xc0
日向「えっと……春川?」

春川「……にゃーん」

何が起こっているか分らない俺を余所に、春川は地面に四つん這いになると自分の顔を手の甲でクシクシと洗い始めた。
一体何の冗談かと暫くの間固まっていた俺だが、顔を洗い終わった春川はテクテクと俺の足下に擦り寄ってきて、脚に顔と身体をこすりつけ始めたのである。


日向「お、おい!?」

それは、どう見ても猫の生態にそっくりだった。後輩の女の子に体を擦りつけられているという状況に俺の中の何かが「これは非常に不味い」と警報を鳴らし出した時だった。
ポン! という音と共に春川の頭と臀部に生えていた猫耳と尻尾がまるで魔法のように消えて無くなった。それと同時にピタリと動きを止める春川。

春川「……見た?」

「いや、見たというかお前が見せてきたんだが」──と反論したい俺だったが、これは今言ってはいけないNGワードな気がして咄嗟に発言を回避する。

春川「……今見た通り、今の私は「クシャミをすると猫耳と尻尾が生えて、精神も限り無く猫に近い状態」──になってるんだよ。原因も「あの怪しい薬のせいだ」って見当が付いてるんだけど、出所も治し方も分らなくてさ……なんとかして学園中に私の痴態が広まる前に事を納めて欲しいんだ」

日向「お、おう……」

思わず反射的に応えた俺だが、この時点で聞きたい事が山ほどある。と、いうかそもそも「怪しい薬」って何の事なんだ?

日向「えっと……幾つか質問があるんだが、良いか?」

春川「ん、良いよ」

日向「じゃあまず一つ目。何でお前はその「怪しい薬」ってのを飲んじまったんだ? 二つめ、俺以外に……お前の同期には「超高校級の探偵」の最原がいたはずだけど、そっちには相談しなかったのか? 三つ目。これは完全に俺の当てずっぽうなんだけど、お前の同期に「超高校級の発明家」の入間がいるよな? 真っ先に容疑者候補として上がってもおかしくないと思うんだが、問い詰めなかったのか?」

春川「↓1 怪しい薬を飲んでしまった件について。↓2 最原や他の人物に相談したのかしなかったのかについて ↓3容疑者である入間について」


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