68:名無しNIPPER
2023/07/17(月) 20:03:32.46 ID:KtqbIF4bO
「…そういうことだ。我々はデジクオリア開発にかかった費用を回収しなければ倒産してしまう。販売規制などやって海賊版が溢れたら、カンナギエンタープライズが倒産しかねない。分かってくれたかリーダー」
「…そういう事情があるなら、販売規制の方は諦める。だが一つ聞きたい。CEO…あなたは平和と戦乱のどちらを望んでいるんだ?」
「…かつてドードーという鳥がいた。外敵のいない島で育ったため、逃げる力も戦う力も退化した鳥だ。だがドードーは、島の外からやってきた外敵によって、あっけなく絶滅させられた。君達の言う平和とは、ドードーのような暮らしを指すのか?」
リーダーはため息を付いた。
「…平和は戦って勝ち取るしかない、ということか。理解したよ」
「我々は悪のクラッカーを冷遇することはできない。君達が先程提唱した国際機関を信用することもできない。…だが、君達研究チームのことだけは、秩序を目指す者として信用している。新製品のテスター…という形でなら、優遇しても不公平ではないかな?」
「…それでいい。助かる」
そうして、カンナギエンタープライズジャパンのCEOへの交渉は…
誰も冷遇せず、誰も規制しない。誰のスタートラインも弄らない。
だが、我々研究グループが編成した対クラッカー用セキュリティチームに限り、新製品のテスターを優先的に依頼する。
…そういう落としどころで合意に至った。
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