295:名無しNIPPER
2023/07/25(火) 20:54:09.27 ID:n+OSZIPOO
まあ、人間だけの話とかではなくて…
「遺伝子は利己的」と言えばリーダーなら分かりますね。
「…なるほど。確かにそうだな」
「え?利己的?なにが?」
リーダーはうなづくが、クルエはピンと来ていないようだ。
…例えば、車を運転しようとした時。
車載コンピューターが「今は気分が乗らないので走りたくない」とか言って走行を拒否したら、どうしますか?
「えー?そんな車…乗らないでしょ。ちゃんと走る車を選びますよ」
そう。
そういうことです。
つまりその話でいう車載コンピューターが、人間やデジモンの「脳や心」であり。
運転手が「遺伝子」なんです。
「遺伝子は…脳や心より、偉いってことですかね」
遺伝子は、デジモンの心が子供を産みたがろうが、産むのを嫌がろうが、「産むことを強制する」んです。
なぜなら、仮に脳の自由で子を産むことを拒絶できるように進化した種が現れたなら…
その種はやがて、個体数が減っていき、通常種との生存競争に敗けて絶滅するからです。
逆にいうと、脳が遺伝子に操られる生物は、そうであるからこそ淘汰されず生き残ってきたわけです。
「じゃあ、私が嫌でも生理痛に苦しまなきゃいけない理由は…。『自由に生理を止めれる人間がいたかもしれないけど、それらは子を残さなかったから滅んだ』かもしれないってことなんですね」
そういうことです。
「ほんと、遺伝子って利己的なんですね〜…」
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