デジタルモンスター研究報告会 season2
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290:名無しNIPPER
2023/07/25(火) 20:26:11.78 ID:n+OSZIPOO
私は、デジモン達の繁殖について調査し、レポートを作成した。

野生デジモンの食物連鎖の頂点は成熟期デジモンだが…
ピラミッド下層の成長期や幼年期デジモンは、なぜ『いなくならない』のか?
という疑問が主題だ。

いなくらない、というのは…
「なぜデジタルワールドは成熟期デジモンだらけにはなっていないのか?」という意味と
「なぜ被捕食者である幼年期や成長期は、根絶していないのか?」という意味の両方だ。

当たり前の話だが…
食物連鎖のピラミッドは、被捕食者である下層がどんどん増殖しなくては、成立しない。

それなのに、被捕食者であるはずの幼年期や成長期デジモンは、(一部の個体群を除いて)デジタマを産まないのである。

これでは、すぐに食物連鎖のピラミッド下層が根絶してしまうのではないか…?


…結論から言うと…
デジモンの繁殖形態は、ある意味『蜂』に近いところがある。

蜂の社会は、大多数の働き蜂と、一匹の女王蜂で形成される。(※雄の蜂は今回言及しない)

女王蜂はひたすら産卵を行い、大多数の働き蜂は産卵せずに働くのである。

これは、女王蜂を中心として見れば、働き蜂を小間使いにしているかのように見えるが…

実際のところ、女王蜂は別に働き蜂へ何か命令をしているわけではない。ひたすら産卵ばかりしているのである。

これは裏を返せば、「大勢の働き蜂は、産卵という仕事を女王一匹に押し付けている」ともいえる。

デジモンの繁殖形態は、これに近い。
幼年期や成長期は、戦闘力は低いものの、産卵というタスクを成熟期デジモンへ押し付けているので、自身の生存にのみ全力になればいい。
少食であり、成熟期への進化という切り札を残しているので、環境適応能力も高い。

逆に成熟期デジモンは、戦闘力こそ高いものの、基礎代謝量が多い上に、幼年期や成長期に押し付けられた産卵タスクを担わなくてはならないのである。

その上、進化という環境適応の切り札を使ってしまった後であるため、個体レベルではもう「新しい環境へ適応する」ことが難しいのだ。

…そういうわけで、世の中弱肉強食…
と言いたいところだが…
強者は強者なりの苦労があり、むしろ弱者の方が気楽で生きやすいところがあるのである。


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