27:名無しNIPPER
2023/07/16(日) 01:36:40.84 ID:jEMBp6duO
リーダーは苦い顔をしている。
「たしかに…あなたの言うことには一理ある。武力の行使権をひとつの組織が独占し、誰も対抗できなくなる…それは、理想的ではないかもしれない」
「そうですねぇ♪」
「だが…世界中でデジモンを利用した犯罪者どもが野放しになるよりはずっとマシなはずだ!よく考えてみろ!デジモンによるサイバー攻撃から全てのネットユーザーを守るために、どれだけ大量のセキュリティデジモン達を維持しなくてはならないのか!?」
リーダーは熱くなっている。
「維持費用は莫大になるぞ!うちもスパコンを駆使してようやく餌を捻出してるというのに!全てのネットユーザーがそのコストを捻出しなくてはならなくなる!そうでなければつけ入れれるからな。よく考えてみるんだ…地獄だろう、そんなのは!」
「ふふ…♪」
「ならば、たとえ武力の独占という形になってでも、混沌より秩序を目指すべきだ。その方が結果的に、皆がコスト捻出のために苦労せずに済むはずだろう!」
「しゅーじんのじれんま、ですねぇ♪」
「そうだ。だから頼む…。今ならまだ間に合う!パンドラの箱に鍵をかけてくれ!」
「まぁ♪素敵な言い回し♪」
必死に頭を下げるリーダーに対して、岸部はくすくすと笑みを浮かべるだけだ。
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