デジタルモンスター研究報告会 season2
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20:名無しNIPPER
2023/07/16(日) 00:53:25.43 ID:jEMBp6duO
我々はこの指針を実現するための具体的な施策について議論を始めた。

まずはリーダーが口を開いた。
「スカモンの背後にいる者が何者かは分からないが…敵は少ない方が…いや、増えない方がいい。そして戦いはなるべく、戦う前に勝てる方がいい。武力的衝突を最小限に抑えながらハッカーを排除する…それが最も合理的だ」

その通りだ。

「えぇっと…どういうことだ?」
カリアゲが首を傾げる。

「ようはデジクオリアやデジモンキャプチャーの販売規制を真っ先にやるべきってことじゃないですかー?デジモン達にケンカしてもらうよりもー」
クルエが髪をくるくる巻いて弄りながら答えた。

リーダーは頷いている。
「そうだ。結局ハッカー共がハッキング用デジモンを育成するには、有償ライセンスで純正品のデジクオリアを使用しているからだ。ならば、その供給元を抑えてしまえばいい」

デジクオリアを販売元といえばカンナギ・エンタープライズですよね。日本発の多国籍企業の。

「ああ。悪用される危険性がある以上、デジクオリアの販売規制をかけるべきだ。俺はそう思う」

私もそう思います。


「…そう言われると、ボクもそう思う」
メガも同意見のようだ。

「デジモンちゃん達が必要以上に傷付くのはやですもんねー」
クルエも賛同してくれた。

「よ…よし!カンナギ・エンタープライズへ交渉しに行こう!」
満場一致のようだ。
うちの研究所には他にもメンバーが多数いるが、そちらでも特に異論は出なかったようだ。

それなりにお偉い公務員の方や、スポンサーにも同行してもらい、我々はカンナギ・エンタープライズへ向かった。


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