93:nanashi ◆tr.t4dJfuU[sage saga]
2023/07/04(火) 19:47:30.40 ID:jiCWbLTH0
彡(゚)(゚)「他にもなんかあるやろ?」
(´・ω・`)「うーん…分からないな」
彡(-)(-)……!
彡(゚)(゚)「せや!思い出した」
彡(゚)(゚)「スカルドって吟遊詩人がおったやろ」
(´・ω・`)「古代の詩人だね……それがどうしたの?」
彡(゚)(゚)「スカルドの歌は何によって伴奏されとった?」
(´・ω・`)「あ!たしか…ハープのような楽器を使ってた」
(´・ω・`)「さすがアドルフ、鋭いね」
彡(゚)(゚)「お前の勉強不足やろ」
( ˘ω˘ ; ) .。oO(ぐっ、何も言い返せない)
彡(゚)(゚)「ここまで分かったら、逆算して……」
彡(゚)(゚)「古代の音楽を推測できんか?」
(;´・ω・` )「うーん……ボクには難しいや」
(´・ω・`)「ちょっと待ってて、教科書見てみるよ」
パラパラ
(´・ω・`)「あ!少しだけど書いてあるよ。読むね」
ゲルマン人の音楽は、純粋なメロディー中心の水平的な地中海諸民族とは反対に
和音中心の垂直的な音楽だったみたいだ
もしかしたら、古代のゲルマン人は長調と短調を分かっていたのかもしれない
(´・ω・`)「だって」
彡(゚)(゚)「よっしゃ!それだけの情報があれば、後はなんとかできるわ」
彡(゚)(゚)「やるでクビチェク!!」
(´・ω・`)「うん」
数時間後
彡;(゚)(゚)「うーん……なんか微妙や……」
(;´・ω・` )「聴きごたえのある曲にするには音階が絶対に必要だよ」
(;´・ω・` )「嫌かもしれないけど、近代の楽器で代用するしかないよ」
彡;(゚)(゚)「背に腹は代えられんか……その案は採用や!!」
その後も何日も、ボクとアドルフはあーでもない、こーでもないと
知恵と熱意と時間を浪費し続けた
(´-ω-`)Zzz……
彡(•)(•)つ「なに寝とんねん、起きろや!」
(っω-`)「ん……もう……今日はこの辺で……」
彡(●)(●)「なに言っとんのや!今いいとこやろうが!!!」
ドン!!
「うっせえぞ!何時だと思ってんだ!」
彡(●)(●)「あん?」
(。゚ω゚)「落ち着いてアドルフ…ちゃんと付き合うから」
(;´・ω・` )「でも、声は小さくね」
(´・ω・`) .。oO(なにやってんだろ……)
こんな一円にもならないことをやって……
大学の勉強をしていた方がよっぽど有意義なのに
……
でも、アドルフとこうやって何かを創作するのは
(´^ω^`) .。oO(とても楽しいや)
それからもボクとアドルフのオペラ創作は続いた
でも、ボクは音大の勉強、アドルフにも緊急を要する問題で忙しくなり
いつしか、話題にすら上がらなくなってしまった
こうしてボクとアドルフの共同制作オペラ
『鍛冶屋ヴィーラント』は未完成のまま終わった
149Res/211.55 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20