星野愛久愛海「お前は俺にとって……推しの子だからな」星野瑠美衣「……そっか」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2023/06/19(月) 22:32:53.17 ID:eGWOqdeMO
「仮にも私は妹なわけで、私が嫌いなタイプと兄が付き合うのは嫌なわけ。なので、お兄ちゃんが付き合うべき女性を私が決めます」

星野瑠美衣(ルビー)
このアホは一応、今世での俺の妹だ。
母親譲りの整った顔立ち、煌めく瞳。
高校生になってますますアイに似てきた。

そんな妹は俺と同じく前世の記憶を持ったまま生まれ変わった、所謂"転生者"であり、赤ん坊の頃から意思疎通を図ることが出来た。
流暢に会話する気味の悪い赤ん坊の兄妹だ。
そして俺と妹の嗜好はある1点で一致してる。

それは母親であるアイのファンであること。
しかもお互いに熱狂的にアイを推している。
それはアイが死んでからも変わっていない。

初めてアイのライブを見に行った際のこと。
つい本能で思わずヲタ芸を踊ってしまった。
双子の赤ん坊がサイリウムを揃って振っている様子は動画に収められ拡散され、今でも探せばすぐに見つかる。若気の至りだった。

俺たち兄妹は性格的にはあまり似ていない。
それはそうだ。前世では他人なのだから。
それでもアイの存在のおかげで俺たちの共通認識は一致していた。アイ至上主義である。

なので、その部分においては馬の合う仲睦まじい兄妹だったと言えるだろう。
それに、妹には言っていないが、俺は前世でこのアホと同じようにアイが大好きな女の子のことを知っていた。だからかも知れない。

「ちょっとお兄ちゃん、私の話聞いてる?」
「……お前って無駄に元気だよな」
「無駄にってどういう意味よ!?」

今の健やかに成長した妹の姿が俺は嬉しい。


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