273: ◆15vHdNAAAEr/[sage saga]
2023/06/20(火) 21:54:27.68 ID:QfHIsp+bo
透「あなた、プリキュアがどういう存在か聞いた?」
朱「確か妖精の国に伝わる伝説の戦士って……」
透「そう、戦士。だからプリキュアの力は戦うための力。守るだけじゃない。誰かを傷つけたり、何かを奪ったりできる。そんな大きな力」
透「だからね、忘れちゃいけないんだ。自分が傷つけたり誰かのこと、自分が奪った何かのこと。たとえ世界中が忘れたって、無かったことになったって、自分だけは絶対に覚えてなくちゃいけない」
透「だから標を作って記憶を繋ぎとめる。それがこうして傷として残る」
桜野「じゃあ……」ガサゴソ
シキ「桜野?」
桜野「これ、初めてシキと会った時のヤクサインが消滅した後残ってたロケットなの……これもそうなの?」
シキ「そうなのです。闇の力はとても不安定で、消滅すれば痛みも記憶もリセットされちゃうです。でもそれじゃ戦い続けることはできない。その為に標があるです」
桜野「傷つけなきゃいけないんだね……」
シキ「必要なことなのです」
透「その痛みが道標になる。絶対忘れないために、何も失くさないように、痛みを標に記憶を辿る」
透「それがプリキュア」
透「忘れないで。それがあなたの持つ力。それがあなたの傷つけたもの」
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