【シャニマス×ダンガンロンパ】シャイニーダンガンロンパv3 空を知らぬヒナたちよ【安価進行】Part.1
1- 20
808: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2023/09/03(日) 21:50:27.65 ID:jj1t/rmq0


霧子「なんだか……寂しくなっちゃったね……」

前回の裁判の時にエレベーターに乗り込んだのはルカさんを除いた15人。それが更にめぐるちゃんと夏葉さんの分も抜けた13人となった。
人数が減るとそれだけ空間が広くなる。
元は誰かがいた空間、そこに漂う残香のようなものが、どことなく切なく胸を刺した。

あさひ「でも、帰る頃には更にもう一人減るっすよ?」

あさひ「いや、もしかしたら二人……かもしれないっすけど」

認めたくはないが芹沢さんの言うとおりだ。
私たちがこの切なさを感じているのは生き延びているからに他ならず、そしてまた生き延びるためには更なる犠牲を出さねばならない。
今こうして感じている寂しさは、まだその前段階に過ぎないと言うことを戒めるような芹沢さんの言葉に、誰も口を挟み込みはしなかった。

みんな、覚悟を決めている最中だった。
これから自分たちは仲間のうちの『誰か』を切り捨てることになる。

その『誰か』にどうやって向き合うのか。
その『誰か』にどんな言葉をぶつけるのか。
その『誰か』にどんな想いを抱くのか。
自分がどんな反応を抱くことになるのかもわからないままに、そんな曖昧な覚悟だけを必死に抱こうとしていた。


チーン!


でも、そんな覚悟が定まるほどの時間もないままに、エレベーターは目的地へと辿り着いてしまう。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
996Res/860.97 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice