【シャニマス×ダンガンロンパ】シャイニーダンガンロンパv3 空を知らぬヒナたちよ【安価進行】Part.1
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600: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2023/07/27(木) 22:10:38.58 ID:5pp+9EB+0

探索のメンバー分担が終わると、すぐに全員が食堂を出て散策へと向かった。
残ったのは私と櫻木さんのただ二人。
……先に口を開いたのは櫻木さんだった。

真乃「なんで私が、にちかちゃんの監視を申し出たのかって……不思議に思ってますよね……?」

にちか「それは、正直……はい。私のこと、怖くないんですか?」

真乃「怖い……気持ちもあるかもしれません。でも、私が思ってるのは裁判終わりに言ったこととずっと同じなんです……っ」

(裁判終わりって……)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

真乃「あ、あの……っ!」

にちか「……なんです?」

真乃「えっと……正直、にちかちゃんがルカさんを……その……刺しちゃったのはまだびっくりしてて……」

真乃「許されることじゃないと、思う……けど……」

にちか「そんなの、言われなくたってわかってますよ」

真乃「で、でも!」

真乃「ルカさんはにちかちゃんに生きてほしいって……ずっとずっと思ってくれてたんだよね……?」

真乃「だとしたら、にちかちゃんはこれからの生きて……私たちと向き合ってほしいな……」

(……)

真乃「私は、にちかちゃんを信じてるよ……っ! 一緒に生きていける、仲間だって……っ!」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

真乃「あの、嬉しかったの……にちかちゃんが、今日の朝もちゃんと朝食会に来てくれたのが……」

真乃「私たちと向き合ってくれるんだ……これからも私たちと生きてくれるんだ……」

真乃「私たちの仲間であり続けようとしてくれてるんだって、そう思えたから……っ」

櫻木さんの目は潤んでいて、言葉の一つ一つを口にするのにも肩を震わせていた。
その怯えは、殺人犯と接することに向けられたものではない。
自分との間にできた縁が途絶えてしまうこと、その手から真っ白な珠がこぼれ落ちてしまう事を惜しむ畏れだったのだ。

ほんの数日前に会っただけ。たまたま同じ状況に居合わせただけ。
それだけの関係性の相手をこれほどまでに慈しみ、尊ぶことができるなんて随分とできた人物だ。



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