【シャニマス×ダンガンロンパ】シャイニーダンガンロンパv3 空を知らぬヒナたちよ【安価進行】Part.1
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272: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2023/06/08(木) 22:55:15.84 ID:1RHWTY6u0

その潤んだ瞳を前にして、言葉を飲み込むほかなかった。
私から漏れ出た返事に、ルカさんは表情をパァッと明るくする。自分の死が確定した瞬間とは思えないほどの眩さだ。

ルカ「ありがとう、これで全部解決だ。オマエラは日常へと解放される」

にちか「……」

返事をした。だけどまだ私は揺らいでいる最中だ。この話を本当に飲み込んでいいのかどうか、何度も足踏みをしている。
それでもお構いなしにルカさんは話を進めていく。

ルカ「じゃあ次は……どうやって私を殺すかの計画だけど、そっちも考えがあるんだ」

にちか「え……と」

ルカ「ここだよ。【この隠し通路を使う】んだ。ここの存在は今の所は私とにちかしか知らない。だからアリバイを確保するのに役立つはずだ」

ルカ「図書室で私を殺した後にちかが女子トイレまで逃げ込んで……それで他の奴らと合流すれば大丈夫なはずだ」

ルカ「まあ細かいところはまたじっくり詰めていこう。他の連中の動向も押さえておく必要があるからな」

にちか「……」

ルカ「にちか?」

にちか「……ああ、いえ。なんでもないです……」

ルカ「ハッ、しっかりしてくれよ。オマエが私を殺してくれなきゃ始まんないんだからな」

にちか「は……はは……」

引き攣った笑いを返しながら、私たちは来た道を引き返していく。
やっぱりこの隠し部屋は何かおかしい。底知れない悪意が渦巻いていて、私はそれに絡め取られたんだと思う。
そうでもなきゃ、飲み込める話じゃないんだから。

____あの、光の落ちたモノクマの瞳に私たちは魅入られていたんだ。





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