【シャニマス×ダンガンロンパ】シャイニーダンガンロンパv3 空を知らぬヒナたちよ【安価進行】Part.1
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252: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2023/06/08(木) 22:01:40.89 ID:1RHWTY6u0
【ホームプラネットを渡した……】

愛依「これって室内用プラネタリウム……かな?」

にちか「みたいです。ガイドボイスはあの有名声優さんが務められてるとかで!」

愛依「有名声優って誰だろ……あ、この人うち知ってる! 弟の好きな……あの、鬼を狩る侍のアニメにも出てた人だ!」

にちか「さすが、弟さんの趣味の範囲は理解してるんですね!」

愛依「まーね、一緒によく見てるから。でも星、星かぁ〜、うちあんま詳しくないんだよね」

愛依「まあちょうどいい勉強の機会かもしんないもんね! ありがと、にちかちゃん!」

(まあ、普通には喜んでくれたかな)

【NORMAL COMMUNICATION】

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愛依さんとこうして並んで話をしていると、嫌でも自覚させられることはある。
それは自らの地味さ加減。陽の光を眩いばかりに反射する艶やかな金髪、健康的な小麦色に日焼けした肌、そして何より溌溂であっけらかんとした喋り口。
曇りの日には姿が見えなくなってしまいそうな見た目をして、ネガティブとフラストレーションをないまぜにしたみたいな口調の私とはもはや対照的ともいえる。

にちか「あの、愛依さんっていつからそうなんですか?」

愛依「『そう』……? 何の話?」

にちか「いや、愛依さんっていっつも明るくて人を引き付ける空気があるっていうか……それに、ファッションとかにもかなり気を遣ってる感じじゃないですか」

にちか「まさにスクールカーストトップ、ピラミッドの先っちょみたいなイメージなんですけど……愛依さんは小さい頃からずっとそうだったんですか?」

愛依「え、そんなことないって! うちなんかどこにでもいる普通の女子高生だよ!? にちかちゃんとなんも変わらんって!」

(なんも変わらんってことはないでしょ……裏か表かぐらいには違うと思うけど)

愛依「それにうちって滅茶苦茶緊張しいだしさ……目立つのとかマジで苦手なんだよ?」

にちか「え……そうなんですか? めっちゃ意外です。もっとこう学園祭でバンドとかやったりしてるもんかと」

愛依「やんないやんない! うち、たくさんの人が見てる前でステージに上がるのとか無理系でさ〜! 他の人の視線を感じるとうひゃ〜!ってなってすぐ隠れたくなっちゃう」

多分嘘じゃないんだろう。
愛依さんの額にはうっすらと汗がにじんでいた。衆目を集める状況、それをイメージしただけでこれほどまでの緊張を抱いてしまうのだ。あがり症を自称するには十分すぎるほどの証拠だ。

愛依「だからアイドルの研究生とか言われちゃっても全然イメージ湧かないんだよね……むしろなんていうか……怖い?」

にちか「……怖い、ですか」

愛依「うん……ほら、アイドルになるって今まで出会ってきた人たちとは全く違う人たち。しかもこれまでとは比べ物にならないほどたくさんの人たちに見てもらうんだよ?」

愛依「したら、うちが今持ってるキンチョーの数倍、数十倍、いや数千倍はキンチョーしちゃうと思うんだよね」

愛依「そんなの……うち、一人じゃとても耐えられると思えなくてさ」

にちか「愛依さん……」

愛依「ま、アイドルになるなんてあり得ない話だけどね! どうせ今回モノクマーズが言ってるのもただのジョーダンに決まってるっしょ!」

にちか「あはは……そう、ですよね……はは……」

愛依さんは照れ隠しにわざとらしく声をあげて笑っていた。
でも、なんでだろう。愛依さんの口にした『もしも』の話がなんだか異様に寂しくて、胸に引っかかるように感じちゃったのは。
私は自分の胸のしこりに目を向けないようにして、愛想笑いを浮かべていた。

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【親愛度が上昇しました!】

【現在の愛依の親愛度…6.5】

【希望のカケラを手に入れました!】

【現在の希望のカケラ…18個】


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