【シャニマス×ダンガンロンパ】シャイニーダンガンロンパv3 空を知らぬヒナたちよ【安価進行】Part.1
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231: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2023/06/07(水) 23:00:14.49 ID:zsw/61tI0
【お助けヤッチーくんを渡した……】

愛依「なんこれ……で、でっかいシャチ?」

にちか「なんか、困ったことを聞くとなんでも応えてくれる……らしいですよ?」

愛依「え? この子に……言えばいい系?」

にちか「た、多分……」

愛依「あー……こ、ここから出してくれませんか〜?」

ヤッチー『……』

にちか「な、なんなのこいつ……なんも動かないじゃん」

愛依「あ、アハハ……なんか元ネタあんのかもしんないけど、うち分かんないわ!」

(なんかこのシャチ……どっかで見たことはあるんだけどな〜……)

(まあ、普通に喜んではくれたかな)

【NORMAL COMMUNICATION】

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愛依さんと一緒に過ごした時間もそれなりになったけど、やっぱりそのたびに違和感は拭えずにむしろ増していくばかりで……
この人の才能が、【超研究生級の書道部】であるという違和感。
そろそろ真正面からぶつけてみてもいいかな。

にちか「あ、あの……愛依さん……実際、その……書道ってどれくらいの腕前なんですか?」

愛依「え? あ〜……もしかして、一緒に過ごすうちになんか自信なくなっちゃったカンジ? そりゃそうだよね〜! うちでもぱっと見書道できそうな子には見えないと思うし!」

にちか「あ、いや、そういうわけじゃ……あの、すみません!」

愛依「いいって、いいって! そうだ、せっかくうちの部屋に来てくれてるんだしなんか書いたげるよ」

そう言うと愛依さんは慣れた手つきで部屋の床に下敷きと長半紙を広げ、硯に炭を落とした。デスクの棚からは、なにやら上等そうな筆まで飛び出してきた。

愛依「なんか好きな言葉とかある?」

にちか「す、好きな言葉ですか……? つ、【詰め放題】……?」

愛依「おっけ、任せといて!」

私の適当な言葉に首をブンと縦に振って承諾を表すと、そのままさらさらと筆を走らせてあっという間に一つ作品は出来上がってしまった。

愛依「うい! こんな感じ……どーよ!」

……すごい。
極めて俗的な言葉を書いてもらったはずなのに、力強くもその形を崩していない、繊細な筆さばきで描かれた文字は一つの作品として完成を見ていた。
趣味でやっている……なんて言葉に甘んじない、確かな経験と実力が作品の裏に滲み出ていた。

にちか「す、すごい……御見それしました。正直愛依さんの事、侮ってたかもです」

愛依「アハハ、まあしょうがないけどね〜。でも、まあまあいけるっしょ? うちなりには上手く書けたと思ってるんだけど」

にちか「上手いです。少なくとも、うちのクラスの誰よりも。保証します」

愛依「えへへ、サンキュね」

にちか「ただ一つ惜しいのは……漢字が違います」

愛依「……え?」

にちか「これじゃ【詰め放題】じゃなくて【読め放題】になってます。電子書籍の期間限定キャンペーン広告みたいになってますんで」

愛依「やっば! マジはず!!!」

いつもと違う一面を見て驚嘆してしまったけど、このどこか抜けてる感じは私の良く知る愛依さんのままだな、と思った。
才能なんて言葉で人の魅力はひとくくりにできないよね。

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【親愛度が上昇しました!】

【愛依の現在の親愛度…5.0】

【希望のカケラを手に入れました!】

【現在の希望のカケラ…17個】


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