【シャニマス×ダンガンロンパ】シャイニーダンガンロンパv3 空を知らぬヒナたちよ【安価進行】Part.1
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195: ◆vqFdMa6h2.[saga]
2023/06/07(水) 21:37:14.52 ID:zsw/61tI0

八宮さんの呼びかけは純粋な善意だ。
誰しもが心細く、恐怖に打ち震えるこの学園生活で、少しでも身を寄り添える場所を作ろうというその一心なんだと思う。
その笑顔は、遠巻きに見ている私からしても眩しく映った。

灯織「いや……私はいいよ」

そう、あまりにも……【眩しく】。

灯織「八宮さんはもっと他人を疑った方がいいよ。こんな状況なんだし、いつ誰に足元を掬われるか分からないし……」

灯織「櫻木さんも……他の人に流されるんじゃなくて、自分がどうしたいかをもっと考えた方がいいんじゃないかな」

好意をそのまま呑み込めるような人ばかりじゃない。
それがコロシアイという猜疑心のジャングルの中なら尚更。
人が何を考えているのかなど、明け透けには分からないものだ。
天使の顔をして差し出しているその手を取ったが最後、地獄に引き摺り込まれないとも限らない。

風野さんはまだ、その【柵の中】にいた。

灯織「……! ご、ごめん……!」

思わず口から出てしまった冷徹な文句に風野さん自身少し驚いた様子。
キョトンとする二人に平謝りするような形で頭を下げ、そそくさと後にした。

にちか「あ、風野さん……!」

私の横をすり抜けて行ったのに、風野さんはそれに気づく様子もなかった。



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